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ソフトバンク・柳田もう出た “変態アーチ”! 後継者が語るスゴさ「あれは技術の塊」
東スポWeb
タイミングを崩されながらも打球をスタンドに運んだソフトバンク・柳田(東スポWeb)
〝変態弾〟が白昼の神宮球場で飛び出した。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)が11日のヤクルト戦で、今春第1号となる技アリ弾を放った。4回の打席で初球チェンジアップを右翼席へ運んだ一発にスタンドは騒然。123キロの緩い球に泳ぎながらも、最後は右手一本で拾うようにバットに乗せた。被弾した相手先発・原は口をあんぐり…。驚いた表情で一塁側ヤクルトベンチに顔を向けると思わず苦笑いを浮かべた。
ちまたで「変態アーチ」と畏敬の念を込めて称賛されるたぐいの一発は、打撃の状態が上向いてきている兆候と言える。柳田本人は「泳いで詰まったので、入ると思わなかった。ビックリしました。打ち方はいいんですけど、まだまだ芯にも当たってないですし、まだまだって感じです」と言うが、スタンドインさせるスイングが悪いはずもない。バットの軌道、圧倒的なスイングスピード、打球への角度のつけかた…。球界内では「日本人では大谷と柳田だけにしか打てない」という声もある。
この春、福岡・筑後キャンプで柳田に直接アドバイスを求めたリチャードはこう言う。「よく〝変態打ち〟って言いますけど、技術で打ってるんですよね。あれって全然おかしくなくて、めっちゃいい打ち方なんです。理にかないすぎていて、あれは技術の塊(かたまり)。考えていないと打てない。企業秘密ですが、それを教えてもらったんです」。ある体の特定部位の使い方を重点的にアドバイスされ「門外不出」と口を閉ざしながら、リチャードは〝のれん分け〟された打ち方をうれしそうに練習している。
鷹の次代を担うロマン砲が、強烈なあこがれを抱く究極のアーチを神宮で〝実演〟した柳田師範。「ここから徐々に状態を上げていくだけです」と完全体はまだ先だが、開幕を前にミスターフルスイングのエンジンがかかってきた。
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