阪神・佐藤輝明　開幕４番決定！「自分のできるベストを」ドラフト制後球団史上最年少

　阪神・佐藤輝明内野手（２２）が開幕４番を務めることが１０日、決定した。井上ヘッドコーチは大山との開幕４番争いで佐藤輝が一歩リードしているとし、８試合を残して主軸を託すことを明言した。２３歳０カ月での開幕４番はドラフト制後、球団史上最年少。練習では今季から再開される延長１２回制を見据え、二塁起用のオプションも試された。

　矢野阪神、ラストシーズンの大役を務めるのは佐藤輝だ。ドラフト制導入後、球団史上最年少で開幕４番の座に座ることが決定し、「矢野監督の任せる４番というのは主砲なのかなと思う。しっかり自分のやることを、自分のできるベストを尽くしたい」と自覚を口にした。

　キャンプ中の実戦から大山と交互に４番起用されていたが、オープン戦は７試合中６試合で佐藤輝が４番で出場。井上ヘッドコーチは、報道陣に開幕４番を佐藤輝でいくかと問われ「今の流れでいけばそうでしょ？今のところそういうオーダーで来ているということ、４番に関して（大山と比べて）一歩リードということは見ていて皆さんが思うところ。それは俺らもやっぱりそう」と証言した。

　ここまでのオープン戦７試合で佐藤輝は、２４打数８安打３打点、打率・３３３。対する大山は２６打数４安打０打点、打率・１５４と数字で歴然の差を付けている。今春キャンプで藤井康１、２軍巡回打撃コーチとフォーム改良の成果を発揮。大役にふさわしい活躍を見せてきた。

　さらに同学年のスラッガーにも刺激を受ける。９日にはＤｅＮＡ・牧が開幕４番に座ることが決定。佐藤輝は「なんか周りが、『牧めっちゃ打ってるらしい』ってことを聞く」といやが応にも意識せざるを得ない状況に苦笑いだ。それでも、「僕も頑張ろうと思います」とキッパリ。新４番は、ライバルの活躍も力に変えていく。

　この日のシートノックでは二塁を守り、軽快な動きを披露。４－６－３の併殺を華麗に完成させるなど、適性を示した。井上ヘッドは「（二塁起用は）０％じゃない」と延長１２回制に備えての準備であることを明言。佐藤輝は「僕がセカンド守るのは面白そうでしょ？」と笑い、「（指示されたら）全然やります」と声を弾ませた。

　今後、チームは４番・佐藤輝を軸に残り８試合のオープン戦を戦っていく。１３日に２３歳の誕生日を迎える若き主砲は「開幕に良い感じでいけたら」。開幕戦で号砲を鳴らすべく、万全な状態に仕上げていく。