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【韓国】ユン次期大統領、日米と連携強化へ
[ 2022年3月10日 05:35 ]
韓国大統領選は10日未明までの開票で、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦前検事総長(61)が革新系与党「共に民主党」の李在明前京畿道知事(57)との大接戦を制し、当選を確実にした。李氏は記者会見し、敗北を認めた。5年ぶりに保守政権に交代する。尹氏は5月10日就任し、任期は5年。不動産価格高騰などで文在寅政権に失望した有権者の支持をまとめた。文政権の対北朝鮮融和政策を強く批判、日米との連携強化を図る。
尹氏は検事総長時代、文政権による検察改革に激しく抵抗し政界に転身。今月3日に中道野党「国民の党」の安哲秀氏(60)から候補一本化を取り付け、李氏を振り切った。保守層に加え、若年男性を中心に浮動層の支持も集めた。ただ国会では少数与党となり、国政運営は難航も予想される。
元慰安婦や元徴用工の問題で悪化した日本との関係改善に積極姿勢を見せる。日本の対韓輸出規制強化を含め「包括的な解決」を目指す。対北朝鮮政策では文政権を「親北朝鮮、親中国」と批判し、北朝鮮の核ミサイル施設への先制打撃能力確保を掲げている。
李氏は貧困を乗り越えた人生や地方行政の実績を訴えたが、支持を伸ばしきれなかった。
選挙戦では尹氏と李氏双方に本人や家族の疑惑が数多く浮上し、中傷合戦も繰り広げた。
◇尹 錫悦氏(ユン・ソクヨル)1960年12月18日、ソウル生まれ。83年ソウル大法学部卒業。浪人を重ね91年に司法試験合格。検事として政界関係の捜査に注力。2016年に朴槿恵政権の不正を調べる特別検察官チームのトップに抜てき。19年検事総長。文在寅政権と対立し、21年3月に辞職。6月に大統領選出馬表明。7月、保守系最大野党「国民の力」入党。11月、党公認候補に選出。(共同)
スポニチ
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