幸楽苑の家系ラーメン店にマニアドン引き　「どうしてこうなった…」

濃厚な豚骨醤油スープが、ご飯に最強に合うラーメンといえば、横浜市発祥の「家系ラーメン」だ。熱烈なファンも多いジャンルのラーメンだが、ファンが多いためか家系を謳っていても、マニアが思う家系の基準を満たしていない店もよく見かける。

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■幸楽苑の家系ラーメン店

記者が最近訪れたのは、中華そばの人気チェーン・幸楽苑が展開する家系ラーメン店「トラック野郎」。店舗は埼玉と千葉にあるようだ。

平田牧場の豚肉を使用しており、かなりインパクトのある見た目だったので期待して入店。

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■ラーメンはそこそこのお値段

メニューはもっとも安いトラック野郎ラーメンが680円、平田牧場の三元豚を使った三元豚肉ラーメンが880円と、そこそこのお値段だ。今回はおすすめの三元豚肉ラーメンを注文することに。

ライスが1杯無料ということで、ライスも付けてみる。ビジュアル的には肉がたっぷりで美味しそうなのだが、ひと口食べて衝撃を受けた。

■これが家系ラーメン？

まず、麺が家系ラーメンでよく使われているタイプのものではない。このような感じの麺を使っている店が無いワケではないのだが…。

スープも濃厚さがなく、家系らしい乳化やタレのパンチも感じられず、家系というよりは「豚骨醤油中華そば」といった感じ。いつも食べている家系の要素がまるでないのだ。

■パンチが感じられず

具材の豚肉は美味しかったのだが、スープのパンチが弱いせいかゆで豚のような感じになっており、非常に惜しい。

「家系ラーメンはライスが欲しくなって当然」のマニア視点で見ても、家系ラーメンを求めてトラック野郎へ行ってもあまり満足はできないという評価しかできなかった。

■ファミリー向けの店舗か

ただ、内装はデコトラを意識しており楽しく、ラーメン自体はあっさりしていて万人受けするタイプのため、家系ラーメンにさほどこだわりがないファミリー層なら満足できるかもしれない。

絶品の中華そばを提供する幸楽苑が作ったために、中華そばらしさを捨てきれなかったのだろうか。家系ラーメンマニアも唸る美味しさのラーメンが今後開発されることを期待したい。

幸楽苑の家系ラーメン店「トラック野郎」で、三元豚肉ラーメン。内装はすごいけど、肝心のラーメンが家系マニアとして家系ラーメンとは認められない味。普通の豚骨醤油ラーメンとして食べれば悪くない。 pic.twitter.com/c8y6etSYKX

— 熊田熊男 (@yamasan15588510) March 9, 2022

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（取材・文／Sirabee 編集部・熊田熊男）