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なぜ?辛い食べ物がやみつきになる!
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私たち人間が舌で感じる味覚は、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5種類である。
そして、人間の味覚の中に辛味という感覚はない。ピリッとした辛さは味覚ではなく、熱さや痛みを感じている。
人は辛いものを食べると、口の粘膜にある受容体活性化チャネルの一つであるTRPV1(トリップ・ブイワン)というセンサーが刺激される。
TRPV1の本来の働きは、43℃以上の温度に反応するというものである。
辛さの原因物質であるカプサイシン(capsaicin)が口の中に入るとTRPV1を刺激し、人は43℃以上の熱を感じたと勘違いしてしまう。
では、なぜ人には43℃の温度に反応するセンサーが必要なのか。
それは43℃以上は人体にとって危険な温度であり、意識を失ったり、重篤な状態になったりするためである。
命の危険に関わる温度のため、その熱さの刺激により脳は痛みという信号を出し、体に危険を知らせている。
つまり、辛いものを食べた時にはTRPV1が刺激され、43℃以上の熱さを感じたと勘違いする。
その結果として命の危険信号である痛みを感じる。では、なぜ人は命の危険を感じてまで辛いものがやみつきになるのか。
それは命の危険を脅かす強い刺激がきた時、正常ではないと脳が判断して、脳内にβ-エンドルフィンという物質が出るためである。
このβ-エンドルフィンは別名が脳内麻薬で、主に二つの働きがある。
一つ目は痛みを抑える働きであり、二つ目は強い快感を引き起こす働きである。痛みとは真逆の強い快感を与えて苦しみに耐えようとする性質がある。
つまり、辛いものを食べた時には熱さや痛みと共に忘れがたい快感を得ることになり、それを求めて繰り返し食べるうちにやみつきになる。
辛い麻婆豆腐やラーメンを食べても実際に命の危険はないが、人は命の危険を感じながらも、また辛い食べ物を求めてしまう。