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日本ハム止まらない“不敗神話” チームの負けグセを一掃させた新庄ビッグボスの「言霊」
東スポWeb
日本ハム・新庄監督(右)の采配が当たりまくっている(東スポWeb)
ビッグボスの〝言霊〟がチームの負けグセを一変させたようだ。
新庄剛志新監督(50)率いる日本ハムの勢いが止まらない。引き分けを挟み4連勝で迎えた8日のロッテ戦(鎌ケ谷)は5回表を終えて5点のリードを許しながら、じわじわと反撃。3点差に詰め寄った直後の8回二死二、三塁では売り出し中の若手長距離砲・万波が代打で3ランを放ち、5―5の引き分けに持ち込んだ。
これでオープン戦は新庄監督に代わって投手の上沢が指揮を執った先月26日のDeNA戦を除けば4勝2分けと負け知らず。新庄監督が指揮を執る試合での〝不敗神話〟は崩れていない。
この粘りには指揮官も「いやいやいやいや、またまた面白かったね。今日はボス組がみんないい活躍をしてくれたから。またさらに(起用を)迷うという面白さ」と満面の笑み。ここまで二軍の〝ボス組〟に甘んじていた8年目の高浜をいきなり「6番・一塁」でスタメンに抜擢するや、4安打1打点の大活躍。この日からチームに合流した新外国人ヌニエスも途中出場ながら1安打1四球と結果を残した。そこに新庄監督の申し子である万波が代打で同点3ラン。繰り出す起用法と采配が面白いようにハマるのだから、ご満悦になるのも当然だ。
日本ハムは昨季まで3年連続Bクラスに低迷。昨オフには西川、大田、秋吉の主力3人を「ノンテンダー」で放出した。おかげで現有戦力は一部を除いて未知数の若手ばかり。それでも若手が次々と躍動できるのはなぜか。大きな要因は新庄監督の巧みな選手起用法だろう。
ビッグボスは選手たちに均等に出場機会を与える一方、ミスを犯しても早い段階で再度挽回のチャンスを与える。同時に結果を残し続ける選手に対しても「満足するな」とさらなる高みを目指すよう促す。この起用法を徹底しているため、ミスしたり不本意な結果に終わった選手は「次こそ」と奮起。好調な選手も決して油断をしない。
さらに指揮官の「超前向き思考」もチームに好影響を及ぼしている。この日は最大5点のリードを奪われたが、新庄監督は動じることなく最後まで攻めの姿勢を忘れなかった。万波も「ボス(新庄監督)が5点取られても(ベンチで)大丈夫、大丈夫みたいなことをよく言っていた」と明かし「ああいう点差でも明るく、前向きな言葉を投手にもかけていた。そういうのが5点取られてもズルズルいかない、っていうのがあるんじゃないかなと思っています」と、うれしそうに話した。
オープン戦4連勝中といってもビッグボスは満足していない。「思い通りに行き過ぎ? いやいや、もっと行ったろうかなと思って。そっちのほうかな、俺は。その時に満足はしないからね。レベルが上がれば上がるほど、そのさらに上に行ったろうって思うタイプだから」と言い切った。この調子なら、次から次へと不可能を可能にしていきそうだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/3abdde9fdd563581f1e387a32199ff404596e153