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茂木健一郎氏、ロシアへの経済制裁に持論 「戦争を防止することにならない」
脳科学者の茂木健一郎氏が、7日に自身のYouTubeチャンネルへ動画を投稿。ロシアのウクライナ侵攻に関して、経済制裁の有効性に疑問を呈した。
■強まるロシアへの経済制裁
ロシアのウクライナ侵攻を受け、Netflix・TikTok・Apple・マイクロソフトといった企業は、ロシアでのサービスや製品販売を停止。
先日には、国際的な送金・決済ネットワークであるSWIFTがロシアを排除するなど、国際社会は一層と制裁を強めている。
こうした動きに対し、茂木氏は7日に『#ロシア への #経済制裁 は戦争の抑止になるのか?』と題した動画を投稿した。
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■むしろ戦争を推し進める?
茂木氏は「経済制裁でプーチンさんに圧力をかける、と」とその狙いを理解しながらも、「一般に、経済制裁をして、経済的なつながりが無くなっていくっていうことは、必ずしも戦争を防止することにならない」と指摘。
「むしろ、僕は戦争を推し進めていくことになってしまうんではないかと思うんですよ」と続け、「なぜかと言うと…」「経済的にズブズブの関係になっていると、そういう所とは戦争ってやりにくいですよね」と理由を解説していく。
さらに、「例えば社会の中でも、取引がある人。ものすごく仕事一緒にしてる人ってケンカしにくいじゃないですか?」と日常での例え話も交えて説明した。
■抑止するのは「相互依存関係」
茂木氏は、「相互依存関係がある相手とは戦争しにくいわけですよ」「けど、薄い人とは戦争しちゃってもいいってことになる」など、依存関係が抑止力になるとの持論を展開。
「例えば、ロシアがウクライナの小麦を失うと困るとか、ウクライナからするとロシアの資源が…。いろんな物が絡み合っていて、『相手と戦争するのが難しいよね』ってほうが戦争の抑止になると思う」と、制裁が逆効果と指摘していく。
さらには、「僕はだから、経済のブロック化っていうのは極めて危険だと思う」「ブロック化が起こってしまうと、『アイツらとは何の関係もないんだから戦争しようぜ』ってなっちゃうじゃないですか」と経済の枠組みそのものにも異議を唱えている。
■【動画】経済制裁の有効性を疑問視
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