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日本ハム・新庄監督 19日「ファン投票スタメン」断行 賛否両論でも確かめたい “数字”
東スポWeb
日本ハム・新庄監督の思惑は…(東スポWeb)
「公約実現」の裏に隠された狙いとは――。日本ハムが今月19日のDeNA戦(札幌ドーム)の先発オーダーを、ファン投票で決めることを4日に発表した。この「スタメンファン投票構想」は新庄剛志監督(50)が就任直後から温めていたビッグプラン。それだけに、早くもネットやSNSでは「斬新過ぎる」「人気優先のオーダーになるのでは?」などさまざまな意見が飛び交っている。
【写真】丸刈り時代の新庄剛志監督
新庄監督はこの意図について「ファンに喜んでもらいたいのと、ファンがこの選手をどこで使いたいとかね。あとは昔から言ってたように、ファンの方がどれだけ選手を真剣に見て、どういうふうに選ぶかを僕が参考にしたいので。僕が気づかされることがあるかもしれない。女性だったら顔で選ぶだろうしね」と説明。遊び心に加え、今回の試みで日ごろから選手に熱い視線を送るファンの意見を自らの選手起用に取り入れたい構えを見せている。
だが、ファンにスタメンを選んでもらうこの斬新なプラン。他球団の監督が実行したら「職場放棄」や「責任逃れ」と言われかねない。監督を含めた首脳陣は選手起用の全責任を負う。その意味で考えれば、新庄監督といえども今回の投票を実行するにあたり、他球団ファンや関係者から同様の異論が出る恐れもある。
それでもビッグボスがこの企画にこだわり続けたのはなぜか。球団OBは「選手へのメッセージが込められているのでは」とその思惑についてこう話す。
「ファン投票でスタメンを決めれば、必然的に選手の人気が数字となって表れる。つまり、どの選手がファンに支持されているか、支持されていないかが一目瞭然となるわけで、新庄監督はそれを確認したいのだと思います。例えば実力があっても、今回の投票で選ばれなければ、選手側にファンサービスが足りないなど、何らかの問題があるかもしれない。逆に結果を出していなくてもファンからスタメンに選ばれるような選手は日ごろからファンサービスをしっかり心がけている可能性もありますから。そういう見えない部分をファンにあぶり出してもらい『ファンファースト』のチームを作り上げていく。新庄監督にはそんな狙いもあるはずです」
日本ハムは今季「ファンは宝物」をチームスローガンに掲げ、選手や球団関係者にもその思いを徹底させている。実力があってもファンに愛されないチームは衰退する。新庄監督も現役時代からその思いが強い分、選手にもファンへの対応を今一度再確認してもらいたいのだろう。
今回の投票は今月13日に締め切られるが、果たしてどんなスタメンが作り出されるのか。楽しさの中にも厳しさが入り交じる〝新庄劇場〟を、周囲は固唾をのんで見守っている。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/589f4fa4042c3db921d4c2ad3cf5e54b60bf8c56