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【韓国紙】「国家破産指標・CDSプレミアムが韓国で急上昇…日本の7倍」「ウクラ事態で他国よりリスク際立つ」
チョソンビズ紙は7日、韓国の5年物CDSプレミアムが今月に入り30bp(1bp=0.01%ポイント)を超え、1カ月間で約26%も上昇したことに警鐘を鳴らした。
CDSは、債券を発行した国家や企業が不渡りを出したときに損失を補償する一種の保険的性格をもつ金融デリバティブ商品である。同紙は「国家破産のリスクを知らせる指標であるだけに、該当国家経済のリスクが大きくなると概ねCDSプレミアムも上がる」と危惧した。
韓国のCDSプレミアムは昨年下半期から上昇傾向を続けている。昨年11月の月平均19.93bpだったCDSプレミアムは12月に20.98bpに上がり、今年1月23.45bp、2月には27.33bpまで上昇していた。
チョソンビズ紙は「与野党大統領候補たちの《金融バラマキ》公約により韓国の中長期財政健全性が悪化する可能性があるという懸念がCDSプレミアムを押し上げ、最近は戦争リスクまで加わり、追加上昇圧力を受けている」と分析した。
同紙は、ウクライナ事態により先進主要国もCDSプレミアムが上昇を見せているとしつつも、「ただ、日本、フランス、ドイツなど先進国のCDSプレミアム上昇幅は韓国と東南アジア諸国と比べると少ない方だ」とし、「韓国のCDSプレミアムが先月3日から今月4日まで25.09bpから30.70bpへと5.61bp上昇した同じ期間に、日本のCDSプレミアムは17.57bpから18.37bpへと0.8bp上昇するにとどまった」ことを伝えた。上昇幅でみると韓国は日本の7倍を超える。
チョソンビズ紙は貿易依存度の高い韓国の方が、今回のような対外リスクが発生した際に信用評価や為替レートへの影響が大きくなることや、韓国の高い国家債務増加率などが懸念されているとの専門家意見などを伝えている。
コリア・エコノミクス 2022年3月7日
https://korea-economics.jp/posts/22030702/