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ここにきてMLBPAに強力な援軍が現れた。米プロバスケットボール協会(NBA)選手会が支持を表明したのだ。NBAでは2011年、労使交渉のもつれからロックアウト(LО)に突入。だが、約5カ月間のLОの後、11-12年シーズンを大幅に短縮して行った結果、過密日程となり故障者が続出した。翌12年ロンドン五輪のドリームチーム編成はままならず、最終的にレブロン・ジェームズ、コービー・ブライアントといったエース級の出場が決まったものの、ベストメンバーは選出できなかった。経営者側への不信感から出場を見送った選手もいたという。
11年のNBA同様、今回のMLBの労使交渉が長期化してレギュラーシーズンでタイトな日程を強いられれば、体調不良の選手が続出するのは必至だ。そうなると、来年3月開催予定の第5回野球国別対抗戦WBCには、エンゼルス・大谷、ブルージェイズ・ゲレロ内野手(ドミニカ共和国)、フィリーズ・ハーパー外野手(米国)といった各国の主力選手が出場を回避する可能性が高い。
MLBではWBCへの出場は本人よりも各球団のGMの意向で決まる。大谷やゲレロのようなチームに欠かせない存在や、ハーパー(年俸約27億円)クラスの高給取りは、GMがシーズンへの悪影響、故障を恐れて出場を認めないケースは珍しくない。球団が出場を容認した選手であっても、GMが大会期間中に各国の監督に電話して「決して無理はさせるな」とクギを刺しているほどだ。
ただでさえ、21年3月に開催予定だった第5回大会はコロナ禍により、23年に延期された。今後も変異株の出現が予想されており、過去のデータから死亡率が上昇する3月開催は感染リスクが高い。選手に感染者が増えれば、出場を辞退する国が出たり、来年の状況次第では米国を中心とする開催各国が入国制限を強化する可能性も否定できない。
23年のWBCは各国とも編成に苦労した揚げ句、最終的には中止に追い込まれてもおかしくない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafbb0cf215cc8fc9e06583f1d6c050e935bc2ca