阪神１番島田海吏、３番近本光司の今季初オーダーで得点　矢野監督「評価としては上がる」

＜オープン戦：阪神2－8楽天＞◇5日◇甲子園

阪神近本光司外野手（27）に代わり1番起用された島田海吏外野手（26）が、4打数2安打1得点1盗塁で矢野監督の期待に応えた。2打席凡退で迎えた6回に左翼への二塁打。8回の第4打席では、1死一塁から右前打でチャンス拡大し、3番近本の中前へのタイムリーにつなげた。

今季初めて1番島田、3番近本のオーダーを組み、その2人が早速得点を生んだ。矢野燿大監督（53）は「評価としては上がるような2本のヒット。こういう感じでいってくれれば面白い存在になる」と結果を残した1番打者を評価。近本についても「1でも3でもチカらしさは出る」と信頼は変わらない。「今日みたいに（島田が）1番に入れるぐらいのものになってくれば、チカ（近本）の3番っていうのはいけると思ってる」。開幕へ向けて、今後も同様のオーダーを試す可能性を示唆した。

昨季は島田が1番で8試合、近本が3番で6試合スタメンを経験済み。昨季最多安打男を3番に据えることができれば、この日5番マルテ、6番大山と並べたように中軸以降の打線の厚みが増す。キーマンとなる島田は「1打席目から3、4打席目のようなバッティングをできるように、もっと嫌らしいバッターになれるようにやっていきたい」。満足せず「開幕1番」へ闘志を燃やした。【中野椋】