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HSBC女子世界選手権 渋野日向子が米ツアー〝出遅れデビュー〟本領発揮の条件は「国内ツアー封印」
東スポWeb
渋野日向子(東スポWeb)
本領発揮の条件とは――。女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、3日に初日を迎えた米ツアー「HSBC女子世界選手権」(シンガポール・セントーサGC=パー72)でツアーメンバーデビューを果たした。初日は4オーバーの60位と出遅れたものの、世界最高峰の舞台へ本格参戦した渋野にかかる期待は大きい。そんな中、ゴルフの実力とは別に、人気者だからこそクリアすべき〝ハードル〟があるという。
デビュー戦初日は出だしの1番パー4で1・5㍍を外してボギー発進とすると、4、5番で連続バーディー直後の6番で痛恨のダブルボギー。後半も立て直せず、5ボギーと崩れた。渋野は「グリーン周り、パターでかなり苦戦したので悔しい。ロングパットの距離感も合ってないし、短いパットも(カップに)かすりもしないことが多かった」と厳しい表情を浮かべた。
今後はいかに米ツアーの環境にアジャストできるかが活躍のカギを握る一方で、多くのファンから支持を集めている選手ならではの〝ハードル〟があるという。あるベテランツアー関係者は「向こう(米ツアー)で勝つ確率を上げるためには専念するつもりでやった方がいい。スポンサーやファンを意識して日本にスポット参戦するやり方は賛成できない。過去には(日米ツアー)両立を目指して失敗した選手もいるしね」と指摘した。
時差を伴う日米の移動を繰り返せば、心身ともに負担は大きく、コンディションづくりが難しくなるのは避けられない。ただ、スポンサーの立場からすれば、渋野にはぜひとも主催試合に出てほしいところ。ファンも国内の試合で生観戦したいのが本音だ。
渋野もそんな状況を想定しているのか、やんわりと〝予防線〟を張り続けている。1月1日に更新した自身のユーチューブチャンネルで「(新型コロナウイルスの)隔離の状態とかいろいろあるので、日本の試合に出れるかわからないけど、出れたらいいと思う」と語るにとどめている。
もちろん渋野にとっては国内ツアーをおろそかにしてしまうのは悩ましいところだが、米ツアーメンバーの道を選んだ目的は世界最高峰の舞台で活躍する夢を実現させることにある。日本開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」(11月3日開幕)は別として、コンディション次第では国内スポット参戦を〝封印〟する勇気も必要となりそうだ。
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