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堀田真由、初挑戦の声優業に多くの学び「初めてのことができる高揚感」
映画「ブルーサーマル」で主人公の声を務める女優の堀田真由さん。
同作は、青凪大学に入学した都留たまき(堀田さん)は、あるきっかけから空知(榎木淳弥さん)が運ぶグライダーを傷つけてしまい、弁償するため航空部に雑用係として入部することになります。仕方なく練習に参加するたまきでしたが、主将・倉持(島崎信長さん)が操縦するグライダーで初めて飛び立った瞬間、一面に広がる空の美しさにすっかり魅了され…同名コミックの映画化です。
オトナンサー編集部では、堀田さんにインタビューを実施。オーディションの感想や初挑戦の声優について聞きました。
人との距離感を大事に
Q.声優に初挑戦されていかがでしたか。
堀田さん(以下敬称略)「学びのある現場でした。分からないことばかりで、知らないことを知る楽しさは、大人になるにつれ減っていきますが、初めてのことができる高揚感があり、楽しくできました」
Q.オーディションで心掛けたことはありますか。
堀田「これまでの声優のオーディションは台本を頂くだけでしたが、今回は原作や深いプロットも頂いたので、役作りをした上でオーディションに挑めて、たまきがどんな子か研究できました。オーディションでは対応力や振り幅を出すことが大事だと思っていたので、その違いが出せたらいいなと思いました」
Q.原作は熟読されましたか。
堀田「深く入れたわけではないですが、原作を読んでいるのと読んでいないのでは違うので、キャラのことも考えられましたし、得るものも大きかったです。長崎弁は話したことがなかったので、なんとなくでした。オーディションの台本が空知との掛け合いだったので、これくらいのテンション感でやった方が楽しいかなと考えました」
Q.似ているところや共感できるところはありましたか。
堀田「人とすぐ仲良くなれるところや社交的なところですね。あとは真逆です。映像作品の中で演じてきた役は、強気でクールだったり、闇を抱えて弱さのある役が多かったので、真っすぐで明るい役は初めてだったので難しかったです。自分自身の声質が細いので、できるだけ張るように声量を意識しました」
Q.お気に入りのシーンを教えてください。
堀田「空知との掛け合いのシーンが好きです。アドリブも入れたりして、演じていて楽しかったです。空知と雲海を見るシーンは挿入歌も流れてきれいなシーンで、三角関係も動き始め、見てくださる方にも分かるシーンなので好きです」
Q.空知と倉持、どちらが好みですか。
堀田「空知です。倉持さんのような方が学校にいたら憧れますし、完璧ですてきだと思いますが、自分の思いは倉持さんには言えなくなりそうです。空知のような幼なじみのようにいられる関係は、何でも言えるので好きです」
Q.縁が大切だと感じたことはありますか。
堀田「縁がある人とは、離れてしまってもどこかで会うことはあるなと思っていて、この役を演じる中で距離感を大切にしました。実際の生活でも、人との距離感は大事にしたくて、仲良しで近すぎると見えなくなったり、一方で、離れているから見えてくることはあります。大事な人だからこそ、距離を空けることも必要だなと思います」
Q.普段演じる際に意識していること、気を付けていることはありますか。
堀田「役回りはすごく考えます。この作品にとって、この人物がいる意味や、立ち回りという意味では、どこで強さを出そうか、どこで引こうかと考えます。どう影響を与え合えばよくなるか考えています」
Q.理想の女優像を教えてください。
堀田「年齢やキャリア関係なく、分け隔てなく接してくれる方を尊敬しています。いろいろな作品でご一緒する先輩方でも、丁寧に接してくださる方のことは覚えていますし、救われたので、自分自身もそれを失わないようにしたいと思いました」
オトナンサー編集部