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内村航平がシンパシーを感じる羽生結弦と平野歩夢「オンリーワン」「他人と違う領域」
東スポWeb
内村航平がシンパシーを感じる羽生結弦と平野歩夢「オンリーワン」「他人と違う領域」
リモート会見する内村航平(東スポWeb)
体操のロンドン&リオ五輪個人総合金メダルで今年1月に現役引退を表明した内村航平(33=ジョイカル)が3日、リモート取材に応じ、先月の北京五輪で活躍した2人の日本人への思いを語った。
まずはフィギュアスケートのソチ&平昌五輪金メダルの羽生結弦(ANA)だ。今大会は3連覇を逃して4位に終わったが、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦。成功には至らなかったが、国際スケート連盟(ISU)に新たなジャンプの種類として認定された。
内村は「本人は3連覇を目指したい、勝ってこそって言っていましたけど、やっぱり結果じゃない部分を重視してやったというか」と話し、4回転半ジャンプ挑戦に大きな影響を受けたようだ。
「北京五輪に出た全世界のアスリートの中でも一番注目度が高かったとネットニュースで見ましたけど、ホントにあれだけの注目の中、今まで誰も挑戦したことがない技に挑戦して、失敗はしましたけど、挑戦するっていうところに価値があるんだなって僕は感じました」
共に五輪を連覇し、キャリア晩年で大技へ挑戦。かねて自身との共通点を口にしているが、改めて「彼は結果を残そうが、残すまいが羽生結弦というオンリーワン」と表現して「僕自身も非常に刺激になりますし、尊敬できる」と話した。
2人目はスノーボード男子ハーフパイプで日本初の金メダルを獲得した平野歩夢(TOKIOインカラミ)。決勝2回目の試技で不可解な採点があったが、それを怒りに変えて3回目に大逆転Vを果たし、日本中に感動を与えた。
内村は「同じ採点競技で、回転してひねるってところが共通点なので非常に楽しみに見ていた」と語り、逆転金メダルのシーンについては「2回目の採点がどうたらみたいな問題になっていますけど、3回目の試技をやる前の表情だったり、確実に決めてくるところだったり、技の完成度、他の人とは全然違う領域にいっているなと見ていて感じた」と絶賛した。
自分と戦い、壁を乗り越え、最後は「人に評価される」という宿命を持つ2人。「羽生君も平野君も自分と共通したところを感じてやっているんだろうな」。しみじみと語る言葉に、両者への敬意が込められていた。
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