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【ウクライナ侵略】ロシア、市街地への攻撃激化 ハリコフに空挺部隊
露国防省は当初、民間人や民間施設は攻撃しないと主張してきたが、キエフなどへの侵攻が想定より遅れ、その焦りから無差別的な攻撃に切り替えた恐れがある。露軍は1日、ウクライナ側の「情報工作拠点」を破壊すると警告した後、キエフのテレビ塔をミサイルで攻撃した。
ウクライナメディアによると、第2の都市ハリコフでは2日、露空挺部隊が降下、市街戦となった。砲撃も続き、ウクライナ治安当局の施設に隣接する大学や警察署などで火災が発生した。市内の一角は露軍に占拠されたという。ヘルソンでも侵入した露軍が2日までに駅などを占拠。民間人含め双方に多数の死傷者が出ているとの情報がある。
マリウポリは激しい砲撃でこれまでに民間人100人以上が負傷。キエフ西側のジトミルではミサイル攻撃で住宅に火災が発生、2人が死亡した。
キエフに関しては、露軍の主力部隊が北方20~30キロ地点にとどまり、目立った前進は確認されていない。米英当局者は、補給に問題を抱える露軍が本格攻勢に向けて態勢を整えているとの観測を示している。
停戦交渉をめぐっては、ペスコフ露大統領報道官が2日、「本日中に実施するために露代表団が現地入りし、ウクライナ代表団を待つ」と述べた。インタファクス通信が伝えた。
ただ、ロシアは停戦に向けてウクライナ南部クリミア半島に対するロシアの主権の承認や、ウクライナの「非軍事化」などを要求。ウクライナにとって容認困難とみられている。ウクライナ側は「最後通告を行うのであれば交渉しない」とも表明しており、交渉が実施されるかは不透明だ。
また、ベラルーシがウクライナ北部国境に戦車部隊を集結させ参戦を準備しているとの情報もある。
3/2(水) 21:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d1454ab83a291611382d6f55dfd5c753a8d8127