プーチンが浴びる返り血 失脚へのカウントダウンが始まった

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2022/03/02 18:20

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ウクライナ侵攻は、プーチン政権にとっても致命的な打撃になる可能性がある。ロシア経済の悪化や、周辺の中央アジア国の政情不安などが大きな影響を与えるだろう。ロシア大使館公使、ウズベキスタン大使などを務めた外交アナリストの河東哲夫氏に聞いた。(聞き手=桑子かつ代・編集部)

── ロシア軍が予想以上の強い反撃をウクライナ軍から受けているとの報道がある。

河東 首都キエフに向かいロシア軍の車両が列を作って進んでいるとの報道を見るが、脆弱な戦術ではないか。もし、列の中の一台が破壊されたら、後ろが動けなくなり、ウクライナ軍に攻撃される。軍の進行としては稚拙に見える。

一方、現地からの情報が少ないので、ハリコフやキエフがどれだけ危ないのか、本当のことは誰にも分からない。もしロシア軍が優勢で勝ったとしても、その後、大軍をウクライナに張り付けないとダメだろう。ゲリラ戦へのロシア軍の負担は大きい。

ロシアの地上軍は全部で35万人程度で、そのほかに国内の治安部隊がある。35万人のうち、実戦経験があるのは10万人くらい、あとは警護などだ。たとえ、ウクライナに勝ったとしても、その後、ウクライナに5万人程度を常駐する必要があるだろうが、人数は無制限にあるわけでない。

【日時】2022年03月02日 17:49
【ソース】サンデー毎日×週刊エコノミストOnline
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