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〝微差は大差〟ソフトバンク・小久保二軍監督が指摘する「ペットボトル問題」
東スポWeb
今季からファームを預かるソフトバンク・小久保二軍監督(東スポWeb)
根が深い問題かもしれない。育成の最前線に立つソフトバンク・小久保裕紀二軍監督(50)が27日に「一番にやろうとコーチ陣、フロントと話していたのは『ウオーミングアップをちゃんとしよう』ってこと」と今キャンプを振り返り、成功するために不可欠な凡事徹底で育成の基礎固めを図ったと明かした。
意図はこうだ。「(集合に)フライングしてダラダラと出て行ったり、(目印に)コーンが置いているのに構わず一歩二歩手前で緩めたり『微差は大差』という話を選手にはした。小さなことの積み重ねが大差につながる。正確に最後までやり切る。決められたことをきっちりできない人間が成功するはずがない」
昨季の一軍ヘッドコーチから転身。担う役割は「全く違う。仕組みづくり」。育成の土壌を整備する上で看過できないことには容赦なくカミナリを落とす。「自分の飲んだペットボトルをそのままにして帰るとか。この前も見に行ったら5、6本残っていた。これってホークスだけじゃなく今の世代の子たちじゃないですかね。他の二軍監督同士で連絡を取り合ったら他球団もそれが課題らしいです。だから飲んだペットボトルくらい自分で捨てましょうよ、と。それもやっています」
選手の多くは、各地の野球名門校出身だ。高校でも大学でも、飲みかけのペットボトルを放置して許される環境だったとは考えにくい。それがなぜ、プロになったらできなくなるのか…。
ただ、キャンプ終盤にはランニングメニューを終えた若手選手が「ペットボトルを忘れて…」とグラウンドに猛ダッシュで引き返す姿があった。小さな変化は生まれ始めている。
常勝を誇ったソフトバンクは昨季4位に低迷。世代交代は急務となっている。土を耕し、種をまき、水をやる――現役時代に〝強い選手〟の象徴だった男は「できなかったら、できるまで言い続ける」と根気強く向き合っていく。
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