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阪神 佐藤輝明、開幕4番へキャンプ“チーム3冠”締め「打球に角度がつくと長打になる確率も高い」
◆オープン戦 ヤクルト4―9阪神(27日・浦添)
阪神・佐藤輝明内野手(22)が27日、ヤクルト戦に「5番・三塁」で出場し、4回に左翼フェンス直撃の二塁打を放つなど3打数1安打1打点と存在感を示した。紅白戦と対外試合を合わせ、9試合で打率4割5分2厘、2本塁打、5打点。“チーム3冠”で春季キャンプ中の実戦を締めた。
“3冠男”は納得の表情を浮かべ、球場を後にした。4回1死一塁。佐藤輝は小沢の144キロの外角直球を完璧に捉え、左翼フェンス直撃の二塁打。7回にもあと一歩でサク越えの中飛を放つと、8回1死二、三塁では左犠飛を打ち上げて1打点。「しっかり(打球に)角度がつくと長打になる確率も高い。いい傾向」と成長を確信した。
今キャンプは実戦全9試合に先発出場し、計31打数14安打の打率4割5分2厘、2本塁打、5打点。打率と本塁打はチームトップ、打点は小幡と並んで最多。“チーム3冠”でキャンプを締めくくった。
新任の藤井康雄1・2軍巡回打撃コーチの存在が大きい。「軸をしっかりつくる。バランスいい待ち方ができれば(ボール球の)見極めも必然的に良くなる」と説く同コーチの指導によって、昨季後半のようにスイングの際に体が泳ぐシーンは減った。二人三脚でやってきたキャンプの取り組みが、間違いなく実を結びつつある。
前日まで10打席空振りがなかったが、1打席目の奥川との対戦で3球空振りを喫して三振。「いい投手というのは改めて分かった。シーズンでは打てるように」と力を込めた。同じく4番候補のライバル、大山は3試合無安打と調子を落とす中、「(調子の)波も少ないし、一試合一試合、同じ感じでいけたら」と好調を維持する佐藤輝。開幕4番へ、また少しだけ歩を進めた。(森脇 瑠香)