菅直人元首相が橋下徹氏を口撃「彼の本はノウハウ本ばかり」 プーチン大統領にも言及

　ツイッターの〝ヒトラー投稿〟で橋下徹氏や日本維新の会とバトルになった菅直人元首相（７５）が２６日、大阪市を訪れ、維新が進めるカジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）の現状を視察した。

　菅氏はＩＲ予定地の夢洲の視察や、市民団体との意見交換を行ったあと、南海難波駅前で街頭演説。市が夢洲の土壌汚染対策費費などに７９０億円の追加負担を決定したことについて、「大ウソつきだ。はっきりと１銭も使わないと言ったのに、７９０億円を使うことにした。主観的ではなく、客観的にウソつきだ」と斬り捨て、ＩＲへの反対を呼びかけた。

　演説では橋下氏についても言及。現在、片っ端から橋下氏の書籍を読んでいることを明かし、「話を聞いてると、その瞬間は『なるほど、そうか』と思うが、彼の書いた本はいかにしたら説得できるか、納得させることができるかというノウハウ本ばかり。理念があってこういう社会をつくりたいというものではない。橋下さんの話を一回聞いた時は、もう一回話を思い出してみてほしい」と語った。

　また、ロシアのウクライナ侵攻にも触れ、「選挙で選ばれた政権があるところに、ロシアが一方的に軍事行動を起こす。こんなことが許されていいはずがない」と批判。その上で、ウクライナに原発が多いことを挙げ、ライフワークである〝脱原発〟を訴えた。

　一方で、報道陣から「プーチン大統領はヒトラーのようだと思うか」と問われると、「明らかに国際的なルールに反する。プーチン大統領がしたことは決して政治的に容認できない」と話すにとどめた。