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去る1月12日(現地時間)、ハワイのホノルルで行われた韓日外務長官(外務相)会談。チョン・ウィヨン(鄭義溶)外務長官と日本のハヤシ・ヨシマサ(林芳正)外務相が初めて行った会談で、双方は『佐渡鉱山』問題をめぐって認識の違いを明確にした。チョン長官は、「正しい歴史認識が未来志向的な韓日関係の発展のための根幹」と言いながら、日本政府が朝鮮人の強制労働現場である佐渡鉱山をユネスコ(UNESCO)世界文化遺産の候補に推薦したことに対し、強い遺憾を示した。これに対してハヤシ外務相は、「韓国側の主張を受け入れられない」とし、「佐渡鉱山の文化遺産の価値について韓国と議論したい」と対立した。
1965年の韓日国交正常化以降、至上最悪と評価を受ける韓日関係に、『佐渡鉱山』という歴史問題が加わった。韓国が反対する事案を日本が推し進めたことで、今後の韓日関係の負担になるものと見られる。
使徒鉱山は新潟県の佐渡島に位置している。江戸時代(1603~1867年)の金(きん)の生産地として有名で、明治時代(1868~1912年)には機械化の施設が導入されて近代鉱山に変貌した。太平洋戦争(1941~1945年)の期間には鉄や亜鉛など、戦争物資を確保する鉱山として活用されたのだが、この時期に朝鮮人が大挙強制動員された。福岡大学のヒロセ・テイヂョ(広瀬貞三)名誉教授が昨年10月に公開した資料では、「少なくとも2,000人程度の朝鮮人が動員された」と推定した。
▲ 佐渡鉱山を代表する相川金銀山で明治時代以降に建設された坑道。曲がりくねった狭い江戸時代の坑道とは異なり、比較的広くて滑らかに掘られている。佐渡鉱山には、2,000人以上と推定される朝鮮人が強制労働として動員されていた。(聯合ニュースより)
■ 佐渡鉱山に2,000人の朝鮮人が強制労働
新潟県は2006年、政府に佐渡鉱山の世界文化遺産登録を推薦しており、昨年3月に5回目の推薦申込書を提出した。当初日本のメディアでは、政府が韓国などの反発を考慮して申請を保留するだろうという観測が出ていたのだが、1月末にこのような雰囲気が急変した。自民党内の保守派が『推薦強行』の声を高めて圧力をかけると、すぐさま日本政府が立場を変えたという分析である。安倍晋三元総理は去る1月27日、Facebookに「(推薦を)来年に持ち越せば登録の可能性が高くなるのか」と言いながら、「(韓国などに)“歴史戦争” を挑まれている以上、避けられない」と明らかにした。
日本政府が佐渡鉱山を世界文化遺産の候補として、正式に推薦したのは去る2月1日である。今後はユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡協議会が書類審査と現場審査などを経て、来年6~7月頃の世界文化遺産委員会で、登録有無の最終決定がされると予想される。
日本は強制動員の歴史を明らかにしない方法で登録を試みるものと見られる。日本政府が推薦書の内容を具体的に明らかにしてはいないが、推薦の対象期間を19世紀中盤までにして、日帝強占期を除いたと分析されている。
佐渡鉱山は、2015年に朝鮮人徴用現場である軍艦島を世界文化遺産に登録したことに関連し、物議を醸している。軍艦島が含まれた『明治の産業革命遺産』が世界遺産に登録される当時、日本政府は朝鮮人の徴用犠牲者を称える施設を設置すると約束したが守らなかった。世界文化遺産委員会は、昨年に採択した決定文で、「数多くの韓国人とその他の国民が、本人の意思に反して動員され、過酷な条件の下で強制的に労役した事実を理解できるように措置・・・」など、約束を履行するよう勧告した。
(東京=キム・ギュシク特派員)