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阪神・藤浪 スクランブル先発2回無失点 最速157キロ直球と110キロ台カーブで緩急操りヤクルト手玉
◇オープン戦 阪神―ヤクルト(2022年2月27日 沖縄・浦添)
圧巻だった。開幕先発ローテーション入りを狙う阪神・藤浪晋太郎投手(27)が27日のヤクルト戦(浦添)に先発し、最速157キロを計測した直球に140キロ前後のカットボール、110キロ台のカーブなどを効果的に織り交ぜて2回無失点と相手打線を制圧した。
本来は2番手で登板する予定だったが、先発予定のガンケルが腰の張りで登板を回避したため、急きょ先発マウンドに上がった。その先発変更に伴い、相手スタメンから山田、中村といった主力右打者の名前が消えた。だが意に介さない。状況が変われど、やるべきことは変わらない。マウンド上で思い切り腕を振り、結果と内容を追い求めるだけだ。
初回からアクセル全開だった。先頭・山崎の打席では全球直球勝負。投じた5球すべてで150キロ以上をマークし、最後は153キロで空振り三振に仕留めた。続くオスナは外角への138キロカットボールで右飛。サンタナには真ん中寄りに入った153キロ直球を右中間二塁打とされたが、動じない。2死二塁で迎えた相手主砲・村上との対戦。初球は114キロのカーブで意表を突き、直後の155キロ直球で威圧した。実に球速差41キロの緩急差を操って手玉に取り、二ゴロに料理した。
続く2回も相手打線を寄せ付けなかった。内山を152キロ直球で見逃し三振、長岡を154キロ直球で中飛、吉田成を直球系の148キロのボールで遊ゴロに打ち取り、3人でピシャリ。涼しい顔でベンチへと引き揚げた。