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「自分たちで考えさせる」日本ハム・新庄監督、初陣は「煙幕試合」 指揮 “丸投げ”されたエース上沢は困惑の連続
東スポWeb
新庄監督(右)にイジられる日本ハム・上沢(東スポWeb)
敵をあざむくにはまず味方からということか。日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督(50)が、昨年12勝を挙げて今季も開幕投手候補の最右翼にいるエース・上沢直之投手(28)をいい意味で〝かく乱〟している。
日本ハムは26日のDeNA戦(名護)でオープン戦初戦を迎える。就任直後の昨年暮れ、新庄監督は自身のSNSで「オープン戦初戦の試合を上沢監督でオーダーを組んでもらい戦ってもらいます」「選手たちでオーダー、監督を決めどうやって勝つのかを自分たちで考えさせるプランを考えてます」と予告済み。その言葉通り、この試合ではエース・上沢がスタメンオーダーを考え、先発マウンドで1イニングを投げ終えてから〝監督〟を務める。
キャンプ序盤から頭を悩ませ、上沢がスタメンを決めたのが24日。1日指揮官となるエースは「ボクがやられて嫌な打線」として1番に近藤、4番に野村を置くプランを描いていた。
ところが新庄監督へのオーダー提出期限の25日になって4番候補・野村が左足首を負傷し、急きょ欠場することに…。まさかのハプニングに上沢も練習後「野村ありきの1番・近藤だったんで。あいつがいないとなると、頭を悩ましてくれるわ…」と思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。
さらに追い打ちをかけるように、その〝上沢監督〟にはビッグボスから直々に「投げ終わったらアイシングして、すぐベンチに戻って」「ベンチに入らないから、オレ」と、最大級のプレッシャーがかけられたという。上沢も「えっ?って。そんな感じのことを言われたんですよ」と、さすがに困惑を隠しきれない様子だ。
ライバル球団のスコアラーも大挙視察に訪れる注目の一戦で新庄監督はベンチに入らず、采配を振らない。エースの上沢ですら「(采配は)全然楽しみじゃないです。自分のことで精いっぱい。自分の結果をよくしたい」と当惑しながら臨むオープン戦初戦は、まさに敵も味方もあざむくビッグボス流の煙幕試合となる模様だ。
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