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販売員が選ぶ「最新縦型洗濯機は?」
皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間勤めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。
◆「最新縦型洗濯乾燥機」の正しい選び方は?
前回は、売れ行きが好調な「最新ドラム式洗濯乾燥機」を取り上げました。
その流れで、今回は「最新縦型洗濯機」をテーマに「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介したいと思います。
縦型洗濯機にもさまざまな特徴を持った機種がありますので、ぜひ自分のライフスタイルに合った一台を探してみてください。
ドラム式洗濯乾燥機が好調といっても、洗濯機全体で見ると、まだまだ縦型洗濯機のほうが人気です。
その魅力はなんと言っても価格の安さ。10万円以上はするドラム式洗濯乾燥機に対して、縦型洗濯機は10万円あればいい商品が購入できます。
洗濯機は頻繁に買い替える家電はありませんので、情報を集めてじっくりと吟味することをおすすめします。
◆▼日立 ビートウォッシュ「BW-V80G」
1位に選んだのは、日立のビートウォッシュ「BW-V80G」です。’21年6月に発売した簡易乾燥機能付の縦型洗濯機で、洗濯容量は8kg。実勢価格は8万円程度です。
BW-V80Gは、大流量・高濃度の「ナイアガラ ビート洗浄」を採用した商品。じっくりつけおきすることで、がんこな黄ばみ汚れも落としてくれます。
また、新たに「つけおきプラス」の機能が搭載されたことで、つけおきの手間を減らしてくれるのも魅力です。
◆「自動おそうじ」で毎日の手入れが簡単
投入口が広く、洗濯物を出し入れしやすい、「ほぐし脱水」で衣類がかんたんに取れるといった利点も。
洗濯槽の見えない部分の汚れや菌も洗い流す「自動おそうじ」も可能なうえ、糸くずフィルターが半透明でゴミが見やすいので、日々のお手入れも簡単です。
◆▼日立 ビートウォッシュ「BW-X100G」
BW-V80Gは人気の商品ですが、2位で取り上げた日立のビートウォッシュ「BW-X100G」も効果な割によく売れています。
こちらは‘21年6月に登場したBW-V80Gの上位モデルで、実勢価格は10万4000円程度。洗濯容量が10kgと多く、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能が追加されています。
液体洗剤と柔軟剤を適量で自動投入してくれるので、入れ過ぎたり、不足したりすることはりません。いつも気持ちのいい洗い上がりを実現してくれます。
◆洗濯回数の多い家庭には特におすすめ
また、洗剤や柔軟剤の置かなくていいので、空間がすっきりしますし、分解できるタンクは、お手入れも行いやすくなっています。
BW-V80Gとそれほど価格差がないので、洗濯機をせっかく新調するならと、BW-X100Gを選んでいる方が多い印象です。
洗濯容量も多いので、家族の多い方や洗濯回数が多い方は、BW-X100Gを選ぶといいでしょう。
◆▼パナソニック 「NA-FA80H9」
3位は、パナソニックの「NA-FA80H9」です。‘21年6月発売の簡易乾燥機能付きの縦型洗濯機で、洗濯容量は8kg。
実勢価格は7万5000円程度と、こちらもお求めやすくなっています。
「スゴ落ち泡洗浄&パワフル立体水流」で、衣類のムラを抑えながら繊維の奥の汚れもきれいにしてくれます。
◆日々の洗濯を行いながら洗濯槽を除菌
また、新たに「おしゃれ着コース」を搭載しているのもポイント。布地の痛みを抑えながら、短時間で汚れを落とすことができます。
日々の洗濯を行いながら洗濯槽を除菌できる「自動槽洗浄」や、洗濯終了後に槽内を乾燥させることで黒カビを抑制する「槽・風乾燥」コースが新たに搭載されているのもうれしいですね。
◆おすすめできない「最新縦型洗濯乾燥機」
一方、あまりおすすめできないのが、’21年6月に発売された東芝のZABOON「AW-10DP1」です。
洗濯容量10kgタイプの簡易乾燥機能付の縦型洗濯機で、実勢価格は10万円程度になります。東芝はドラム式洗濯乾燥機では人気があるものの、縦型洗濯機の人気はイマイチ。
AW-10DP1は洗剤を繊維の奥まで浸透させて汚れを落とし、臭いを防ぎ、さらに抗菌する「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」、繊維のすき間より小さいナノサイズの泡が洗浄効果を高める「ウルトラファインバブルすすぎ」、「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」を搭載しており、決して悪い製品ではありません。しかし、価格の高さが大きなネック。
◆購入時は店頭での相談がおすすめ
より安価なBW-V80GやNA-FA80H9のほうがおすすめやすいですし、この価格で検討される方は、BW-X100Gを選ばれている印象です。
いずれにせよ、縦型洗濯機を購入するときは、搬入できるか、設置できるかを確認することが重要です。
家電量販店の相談しながら、ご自宅とスペースと用途にあった製品を見つけてください。
▼1位 日立 ビートウォッシュ「BW-V80G」 実勢価格:約8万円
大流量・高濃度の「ナイアガラ ビート洗浄」を採用した縦型洗濯機。新たに「つけおきプラス」の機能が搭載されたことで、つけおきの手間を減らしてくれます
▼2位 日立 ビートウォッシュ「BW-X100G」 実勢価格:約10万4000円
BW-V80Gの上位モデル。洗濯容量が10kgと多く、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載。適量で自動投入してくれるので、いつも気持ちのいい洗い上がりを実現してくれます
▼3位 パナソニック「NA-FA80H9」 実勢価格:約7万5000円
「スゴ落ち泡洗浄&パワフル立体水流」で繊維の奥の汚れがきれいに。新たに「おしゃれ着コース」を搭載しており、布地の痛みを抑えながら、短時間で汚れを落とせます
◆〈最新縦型洗濯機WORST〉
▼1位 東芝 ZABOON「AW-10DP1」 実勢価格:約10万円
性能は悪くないものの、縦型洗濯機にしては高めの価格設定がネックに。同価格帯では、同じく「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」を搭載したBW-X100Gの人気に押されています
【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす
―[家電屋さんのトリセツ]―