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阪神・矢野監督 中継ぎ投手陣に不満「現状なっていないかな」スアレスの穴埋め
「阪神紅白戦、白組5-2紅組」(24日、宜野座村野球場)
阪神の矢野燿大監督(53)が、投手陣の明暗が分かれる結果に思案顔を浮かべた。26、27日のオープン戦では先発陣の登板がほとんどを占める。前日の広島戦が雨天中止を受け、主に中継ぎ陣の今キャンプにおける“最終テスト”の場として急きょ設定されたのが、この日の紅白戦だった。
「順調にいってるんじゃないかな」と指揮官が目を細めた青柳。2回を6人で締め「しっかり自分のボールを投げている確率も高かった」と高評価の石井のほか、小野、浜地と白組の4人が結果を出した一方で、その他の投手がいまひとつピリッとしない。
紅組先発の村上は3イニング目につかまり3失点。2回2失点の小川、1回2失点の湯浅といった期待の若手が結果を出せず。1回を無失点で終えたとはいえ、岩貞も小野寺、小幡に無死から連打を浴びるなど、本来の力を考えれば物足りなかった。
「高いところで争ってもらいたいところやけど、そういうふうには現状なっていないかな」と矢野監督も不満を隠さない。絶対的守護神のスアレスが抜け、ことあるごとに「戦力ダウン」と言い切っている。さらに今季は延長12回制に戻る。それだけに「こっちとしては1人でも多く出てきてもらいたいところやから…」と表情は晴れない。
残念ながら今キャンプでは、スアレスの抜けた大きな穴を埋められる手応えは得られていない。“宿題”は3月からのオープン戦に持ち越しとなった。