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【阪神】ドラ４前川右京、３・４あるぞ１軍デビュー 矢野監督「呼ぶということはあり得る」
前川は２軍の練習試合２戦で３打数２安打２四球。降雨ノーゲームの１試合を含め４打数３安打３四球で、２０日の西武戦（安芸）では右翼フェンス直撃を含む２本の二塁打を放った。「積極的にいって結果を出せた」と奮闘する１８歳を、平田２軍監督は「堂々としている。大したもの。コースに逆らわずに振れるし、本当に楽しみ」と絶賛。その報告が矢野監督にも届いた。２試合で８打数３安打３打点のドラフト５位・豊田＝日立製作所＝、３年目の井上ら「いい報告は何人か」と明かす中、真っ先に高卒ルーキーの名前を挙げた。
昨夏の甲子園で準優勝した高校通算３７発の大砲は、キャンプ直前まで１軍参加が検討された素材。２軍スタートに「諦めていない。可能性を自分で作っていかないと」と燃え、有言実行した。１軍も多くの若手が帯同する中、指揮官は「もっとアピールしてほしい」と不満な様子で、下からの突き上げは大歓迎。コロナ禍で移動を伴う２月中の入れ替えはないが、３月は積極的に行う方向だ。「見られていない選手は呼んで。投手も何人か、いいと聞いている。（判断は）キャンプが終わった時に」。高知では残り２試合。注目株のさらなるアピールが期待される。（安藤 理）
◆近年の高卒新人デビュー戦 ２０年３月７日の日本ハムとのオープン戦（甲子園）でドラフト２位・井上と同４位・遠藤が途中出場で１軍“初出場”。高卒新人野手のオープン戦出場は０７年の野原以来、球団１３年ぶりだったが、ともに三振。投手では、１３年に１軍キャンプスタートした同１位・藤浪が３月２日の練習試合・オリックス戦（安芸）で実戦初登板。Ｔ―岡田を空振り三振に斬るなど２回１安打無失点だった。
◆前川 右京（まえがわ・うきょう）２００３年５月１８日、三重・津市生まれ。１８歳。白塚小１年から白塚バッファローズでソフトボールを始める。一身田中では津ボーイズでプレーし、３年時に全国大会出場。智弁学園で１年夏から４番を務め、高校通算３７本塁打。甲子園に３度出場し、３年夏は準優勝。２１年ドラフト４位で阪神入団。契約金４０００万円、年俸５００万円。背番号５８。１７６センチ、８８キロ。左投左打。
右京なのに左翼なのか
