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ピークから7割減ったスノボ人口、五輪効果で再浮上!平野モデル板に予約相次ぐ
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e8953f2ce7229e7820cff3f8c8cb742ee9e1fe0
北京五輪で日本選手が相次いでメダルを獲得したスノーボードへの関心が高まっている。各地で教室への参加者が急増し、スポーツ用品店で板を買い求める人も目立つ。スノボ人口はピークだった2000年代前半から大幅に減っており、関係者は「五輪特需」に期待している。
「空中技を決める選手は、どんな景色を見ているのかな」。岐阜県郡上市のスキー場「ダイナランド」で18日、スノボ初挑戦の高校3年の男子生徒(18)(名古屋市西区)が声を弾ませた。
加藤さんが参加したスノボ教室では、週末は1日約100人が滑りを教わる。教室を運営する和田拡樹さん(36)は「去年より参加者が3割多い。地元出身の村瀬心椛(ここも)選手も銅メダルを取ったので、もっと増えるのでは」と笑った。
富山市の牛岳スキー学校には、男子ハーフパイプの平野歩夢選手(23)が金メダルを獲得した11日、「スノボを始めたい」と小学生や20歳代の男女計5人が訪れた。元々はスキーを習う人が多いが、13日までの3連休は、大半がスノボ希望者だったという。
女子ハーフパイプで3位になった冨田せな選手(22)の所属先「アルビレックス新潟」関連のスノーボードアカデミーでは、問い合わせが例年の倍近く寄せられた。希望者にはハーフパイプの体験会を案内している。
スノボ熱はスポーツ用品店にも及んでいる。50以上のメーカーの板やウェアなどが並ぶ専門店「Liberty(リバティ)」(東京都千代田区)では、昨年同時期より客足が3割ほど増加。平野選手モデルの板などに予約が相次いでいる。
公益財団法人・日本生産性本部の「レジャー白書」によると、20年のスノーボード人口は160万人で、調査を始めた1997年以降で最少だった。ピークだった2002年の540万人から約7割減っている。趣味の多様化などが背景にあるとみられている。「五輪の熱気をウィンタースポーツ再浮上の起爆剤にしたい」と願う関係者は多い。