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日本vs英国 北京五輪・女子カーリング日本代表、金メダルかけ決勝!
https://www3.nhk.or.jp/sports/news/k10013493151000/
北京オリンピック、大会最終日の17日、日本のカーリング史上初めてオリンピックの決勝に進んだカーリング女子の日本代表は、金メダルをかけてイギリスと対戦します。
カーリング女子の日本代表は、18日の準決勝でスイスを破り、男女を通じて初めて決勝進出を決めて銀メダル以上を確定させました。
決勝で対戦するイギリスとは今大会の予選リーグでは4対10で敗れましたが、4年前のピョンチャン大会は、銅メダルをかけた3位決定戦で日本が勝ちました。
日本とイギリスはともに攻撃的な作戦を取るチームで、ハウスと呼ばれる円の中に多くのストーンを集めて勝負するケースが多くみられます。
このため1つのショットのミスが大量得点にも失点にもつながる可能性があることから、日本は序盤にペースをつかんで勝負どころで一気に攻撃に転じたいところです。
19日に試合会場で行われた練習後に司令塔、スキップの藤澤五月選手は、「ここまできたらメダルの色よりも、自分たちの試合をして納得のいく終わり方をしたい。ここまでつらい状況の中でも勝ち上がって来た自信などいろいろな思いを持って氷の上に立ち、試合の中で表現したい」と話していました。
日本のカーリング史上初となるオリンピックの金メダルがかかる決勝は、日本時間午前10時5分開始予定です。
■“フィフス”石崎「世界一のコミュニケーション目指す」
カーリング女子日本代表で5人目を意味する“フィフス”の石崎琴美選手は、控え選手としていつでも出場できるように備えることはもちろん、きめ細かな気配りや的確なアドバイスで年下の選手たちを盛り立てたり、試合後に1人でストーンの癖などの情報収集にあたるなどチーム躍進の影で支えています。
石崎選手は、北海道出身の43歳。
社会人から競技をはじめ、正確なスイープやショットを武器に活躍し、北海道北見市のチームのメンバーとして2000年の日本選手権で優勝しました。そして、2002年のソルトレークシティー大会と2010年のバンクーバー大会に出場し、ともに8位でした。
現在、カーリング女子の日本代表として北京大会に出場しているロコ・ソラーレには、おととし、産休でチームを離れる本橋麻里選手の代わりに加入し、リザーブとして選手たちを支えてきました。
今大会では、まだ試合の出場はないものの、選手に的確なアドバイスを送ったり、練習やミーティングできめこまやかな気配りを見せたりしています。
大会期間中は、試合に出場しているメンバーが休んでいる夜の間に試合会場で練習を行い、削り方などによって違いがあるストーン一つ一つの癖や特徴をチェックして選手たちに伝えています。
決勝に向けては石崎選手は、「みんなに気持ちよくリンクに立ってもらおうということだけを考えてやってきた。チームの強みはコミュニケーションなので、メダルの色というよりも、世界一のコミュニケーション目指してやっていきたい」と話していました。
吉田知那美選手は準決勝のあと「琴美ちゃんを手ぶらで帰すわけにはいかない。琴美ちゃんにメダルをかけたい」と話していました。
決勝のあと石崎選手のメダル獲得が確定すると43歳1か月でのメダル獲得となり、冬のオリンピックとしてはこれまでスキージャンプの葛西紀明選手が持っていた41歳8か月の最年長記録を更新することになります。