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ボヤくボヤく 阪神・矢野監督が藤浪と及川に嘆き節
(練習試合、楽天3-3阪神、19日、沖縄・金武)6人目が決まらない…。阪神は19日、楽天との練習試合(金武)に3-3で引き分けた。矢野燿大監督(53)は、先発6番手のイスをかけてともに3回を投げた藤浪晋太郎(27)、及川雅貴(20)両投手にボヤキを連発した。高いレベルでの競争に期待してきたが、現状では苦しい投球を見せられるばかり。ボールが先行して真っすぐを狙い打たれる藤浪と、壁にぶつかる及川に感じた物足りなさを隠せなかった。
見たかったモノは、そこにはなかった。心配された南国の気まぐれな雨雲が割れ、日差しも降り注いだマウンドで、あぶり出されたのは課題ばかり。先発ローテに組み込みたい2投手のピリッとしない姿に、矢野監督の表情は曇りっぱなしだ。まずは、特大弾も浴びた藤浪への注文をズバズバと挙げていった。
「ボール、ボール、変化球ボール、変化球ボールになって、真っすぐで行く。どうしても厳しいコースを狙いにくいし、バッターも真っすぐを狙ってくるし、やっぱりヒットを打たれる」
2番手で登板し、3回4安打1失点。及第点には違いないが、一球一球がたどった経過が、どうしても指摘したくなってしまうものだった。
1失点は2-2の四回先頭で田中和に許した特大弾だった。中堅バックスクリーン上の電光掲示板にぶち当てられ、スコア表示を〝消灯〟されてしまうほどの一発だったが、ここもまさに〝変化球がボール、速球系でストライク、変化球がボール、変化球がボール、速球系で被弾〟という流れだった。
17日までの前クールでも、指揮官は藤浪を「今年はかなりやるんじゃないかなというブルペン(での投球)をしている」と評していたが、この日の投球はその期待に見合うものではなかった。将は「真っすぐはだいぶ良くなってきているし、変化球でどうカウントを整えるか、変化球でどう仕留めるか」と課題を強調した。
青柳、秋山、西勇、ガンケル、伊藤将という先発ローテーションを託せる5人はいる。あとは6人目。オフに左肘の手術を受けた高橋は安芸で懸命にペースを上げているが、それに「待った」をかけられるほどの6人目を、南国の日々で探し求めてきた。藤浪には課題が色濃く残り、その後にマウンドに上がった及川は、さらに競争から後退してしまった。
七回からの3回を投げて結果こそ1安打無失点だったが、主力級がほぼいない楽天打線に48球を要し、四球も2つ。命からがらの無失点だったとあって、矢野監督は「きょうのピッチングじゃ先発はしんどいんじゃないかなと思ってる」とバッサリ斬り捨てた。
うれしい悩みとはほど遠い、苦言とボヤキにまみれた試合になった。ここで奮起し、高いレベルでイスを奪い合ってくれなくては、週に1度の不安な、深く暗い谷間ができてしまう。(長友孝輔)
★藤浪は手応え口に
2番手で登板した藤浪は田中和にソロを被弾するなど3回4安打1失点。「悪くはなかった。課題は出たけど、全体としては変化球も真っすぐもたくさん使えた」と手応えを口にしたが、毎回安打を許す投球だった。4番手の及川は七回に四球と安打で2死満塁のピンチを招くなど、立ち上がりに苦戦。3回無失点に抑えたもののアピール成功とはならず、「自分で自分をメンタル的に追い込んでしまった。(投球)内容もしっかり上げていけたら」と反省した。
★岩貞に「(七回の男)まで来ていない」
矢野監督は、1回無失点だった3番手の岩貞についても辛口だった。15日のシート打撃では打者5人と対戦し、2四球、1被本塁打と振るわず。今回は2者連続三振を奪うなど復調の気配を見せたが「こういうのが当たり前になってもらわないと困る。(七回の男に)現状ではそこまで来ているようには思えない」と厳しかった。
★小野寺&島田に「もっとアピールして」
楽天の若手投手を打ちあぐね、矢野監督は打撃陣にもボヤいた。遠藤、高寺の20歳以下は経験のため起用している面もあるが「ちょっと上の暖(小野寺、23歳)も1本は出たけれど、もっともっとアピールを。島田(26歳)も1本出たけど、もっとアピールしてほしい」と苦言。大山ら主軸が順調なだけに、若い野手の奮起を期待した。
ボヤく矢野監督…「ボール、ボール、変化球ボール、変化球ボールになって、真っすぐで行く。やっぱり打たれる」と、藤浪投手に苦言。また、安芸では高橋遥人投手がブルペンで初めて捕手を座らせました
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