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ロコ・ソラーレ大泣き「もう2試合できる」2大会連続4強 準決勝スイスと再戦
前回平昌五輪銅メダルの日本代表のロコ・ソラーレが、2大会連続のベスト4進出を決めた。1次リーグ最終戦で世界選手権2連覇中の首位をスイスに8-4で敗れ、通算5勝4敗。韓国がスウェーデンに敗れたため4位で進出が決まった。
準決勝は18日午後9時5分(日本時間)に再びスイス戦。準決勝を突破すれば、前回平昌五輪を上回る銀メダル以上が確定する。
取材エリアで、朗報を聞くと、3人は泣き崩れた。地面にしゃがみこみながら大泣きした。そして「もう2試合できる(準決勝に負けても順位決定戦があるため)」と声を合わせた。
第1エンド(E)に1点をリードされたロコ・ソラーレが反撃した。第2E、スイス3人目がガードストーンにかすらせるミスで、ハウスに複数の石が散って残った。スキップ藤沢五月が最終ショットでハウス中央への正確なコントロールショットを披露し、2点を奪い逆転に成功した。ただスイスも第3Eに1点を返し2-2。前半戦は両者譲らぬ互角の攻防が続いた。
1点追加されて2-3で迎えた第5E、藤沢のショットが乱れた。相手の石を押し出せば1点を返せる場面で、ショットは軽く触れただけでスルー。2点をスチールされ、2-5と3点のリードを許した。
ロコ・ソラーレは終盤第7Eに2点を奪い一時1点差に迫ったが第9Eに3点を失い及ばなかった。
前日の米国戦では終盤に4点リードを追い付かれながらも、再び突き放した。スキップ藤沢は、「落ち込みそうになった時も、チーム全員で声をかけ合い、最後まで勝ちを信じてやることができた」。この日も持ち味であるチームワークの良さを発揮。1投ごとにコミュニケーションを取りながら氷の状態について情報交換。そして同時に互いを励まし合った。
銅メダルを獲得した4年前の平昌五輪でも、1次リーグ最終戦でスイスと対戦。4-8で敗れたものの、同時進行中だった他チームの試合結果を受けて準決勝進出が決まった。今回も強敵に屈したが、ほかのチームの結果でベスト4進出をつかみとった。
この日は惜しくも敗れたが、1次リーグ9試合を通じてチームの状態は確実に上昇カーブを描いている。世界女王に真っ向から挑み、手応えは得た。2大会連続のメダル獲得へ向け、確かな自信を胸に決勝トーナメントに臨む。【奥岡幹浩】
https://news.yahoo.co.jp/articles/96a2f24610facaaf6edfbfcf1c4631aaf2701425