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相変わらずの守備練習 まるで蟹の足跡だ 藤田平氏が指摘
「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)
正直な感想を言うと代わり映えしない阪神の守備練習だった。中でも気になったことはビデオを回していない点だ。
バッティングやピッチングはフォームを映像で確認するためビデオで撮影している。しかし守備練習はしていない。この日の投内連係後、選手がマウンド付近に集まり、キャプテンの坂本を中心にプレーを確認していた。
それも大事だ。だが、守備に関してもミーティングで映像を見返しながら首脳陣が指導してあげた方が選手も分かりやすいだろう。
また、正面のゴロを片手で捕るクセも修正されていない。さらに言えば、相変わらず後ろへ下がるような姿勢で捕球している。練習なのだから昨日より今日、今日より明日というように前で捕るチャレンジをしてほしい。
ノックも同じようなゴロしか打たないものだから選手の足跡は同じ箇所ばかり。二遊間の選手に対して左右へ振るノックもほぼ似た打球。そのため定位置から左右に広がる足跡はまるで蟹(かに)が歩いた跡のようだ。
昨年の巨人とのCSファーストSは失点につながる失策で敗れた。失策数は4年連続で12球団ワースト。何度も言うようだが守備で負けているチームなのだ。守備を軽んじてはいけない。