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阪神・藤浪、矢野監督から復活の太鼓判を押された 虎将「かなりやれる」
今年こそやれる! 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が17日、登板予定の19日の楽天戦(金武)に向け、ブルペンでの投球練習などで調整した。矢野燿大監督(53)は「今年はかなりやる」と先発ローテ候補の一人として期待を口にした。昨季は自身初の開幕投手を務めながらも3勝に終わった右腕が、10年目の今年こそ結果を残し、将の期待に応える。
ブルペンで、矢野監督の熱視線を背中で感じながら、藤浪は黙々と腕を振った。次の実戦でも、結果を残す。今年は違うことを証明する。
「(19日の楽天戦は)力まなかったりとか、基本的に大事にすることは変わりないけど、より実戦のクイックだったりとか、変化球の精度とかを求めてできれば」
この日のブルペンではコーチを打席に立たせるなど実戦をイメージしながら75球。カットボール、スライダー、スプリットなどの変化球も投げて感覚を確かめ、中継ぎで登板予定の楽天戦に備えた。
今年の背番号「19」はひと味違う。報道陣から第4クールで可能性を感じた選手を問われた指揮官は藤浪の名前を挙げ「ずっと安定した投球、それも高い安定ができている。前のクールから変化球がよくなっていますし、真っすぐは安定していい。今年はかなりやるんじゃないかな」と期待した。自信を持ってマウンドに送り出せるだけの投球を沖縄で見せているからこそ出てくる言葉だ。
前回登板した11日の日本ハム戦(名護)では、3回1安打無失点と好投。最速159キロの直球に加え、切れのある変化球でピシャリと抑えてアピールした。中7日で臨む19日のマウンドは開幕ローテ入りを確実なものにさせるためにも重要なものになる。もちろん、本人もそれは承知の上だが、目指すところはこれから1年間、結果を残し続けること。自身初の開幕投手を任されながらもローテを守れず、3勝に終わった昨季と同じ轍は踏まない。
「別にこの時期に良かったからといって、先発ローテに入れるわけではない。結果はもちろんですけど、その上でもっといいものを見せていかないと」
青柳や秋山、西勇、伊藤将、ガンケルら先発陣のローテ争いはハイレベル。一つのイスを勝ち取るため、一球入魂で腕を振る。(織原祥平)
■阪神の先発投手事情 昨季13勝の青柳を筆頭に秋山&伊藤将(ともに10勝)、復活にかける西勇にガンケル、ウィルカーソン(前ドジャース3A)らが続く。藤浪が実戦で好投を続け、左腕では高卒3年目の及川も先発で調整。高橋は左肘のクリーニング手術明けで、D2位・鈴木(創価大)や西純、昨季ファーム9冠の村上らもローテ入りを狙っている。
金村投手コーチ「藤浪は良くなってる」藤川球児「やってる事をこのまま続けて行けば黙ってても結果は付いてくる」矢野監督「今年はかなりやるんじゃないかというブルペンをしている」 そろそろ信じちゃっても良いですか?