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阪神・木浪 バックスクリーン弾 し烈遊撃手争い!青柳撃ちで猛アピ「競争に勝つ」
「阪神春季キャンプ」(15日、宜野座)
阪神の木浪聖也内野手(27)が15日、シート打撃で開幕投手筆頭候補の青柳からバックスクリーンへ運ぶ豪快な一発を放った。昨季の正遊撃手だった中野は下肢のコンディション不良のため2軍調整中で、1軍では小幡らとし烈な争いを繰り広げている。持ち味でもある力強い打撃で存在感を見せ、定位置奪取へ猛アピールした。
両手に残る感触が心地いい。低い弾道で伸びた打球は失速することなくバックスクリーンへと到達した。順調な仕上がりを示す木浪の豪快弾。快音と共に、力強い打球でアピールに成功だ。
「取り組んでいることが少しずつでてきている。青柳さんから打てたということで、これで乗っていければなと思います」
シート打撃で開幕投手筆頭候補の青柳と対戦。1打席目は投ゴロに倒れたが、2打席目は完璧に捉えた。1ストライクからの2球目、真ん中付近に甘く入った141キロ直球を振り抜くと、中堅・近本の頭上を越えて着弾。スタンドから拍手が沸き起こった。
1年目は113試合で打率・262と結果を残した。2年目は飛躍が期待されたが、92試合で打率・249。3年目の21年も92試合で同・227と低迷し、中野に遊撃のレギュラーをつかまれた。
現在、中野は下肢のコンディション不良で2軍で調整しているとはいえ、正遊撃手の筆頭候補。木浪が定位置を奪い取るためには、圧倒的な存在感を見せないといけない。
1軍キャンプでは小幡や熊谷、遠藤、高寺とその座を争っている。求められるのは他者とは違うストロングポイント。「競争に勝つという意味では、周りにいる選手と一緒ではいけないと思う。長距離というか、(外野の)間を抜く打球とかは常に意識してやっている」と持ち味の打撃に磨きをかけている。
結果を残すために打席での考え方を変えた。「(状態が)悪くなったら手とか足とか、他のことばかり気にしてしまう。シンプルに(ミート)ポイントだけを意識して取り組んでいる」と深く考え込むことはなくなった。
春季キャンプも折り返し。今後はつかみつつある手応えを確かなものとする。パワフルな打撃そのままに、力強くレギュラー奪取へと突き進んでいく。