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北京五輪スノーボード金・平野歩夢が挑む “もう一つの戦い” 同志とともにスノボ&ハーフパイプの「伝道師」の道
東スポWeb
競技後、ショーン・ホワイト(右)と握手を交わした平野歩夢(東スポWeb)
北京五輪のスノーボードハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が、〝もう一つの戦い〟に挑む。
2大会連続銀メダルから〝三度目の正直〟を成し遂げた平野歩は「(五輪は)見ている人たちに伝わる思いというのは、かなり大きいんじゃないかなと。他の大会と比べて、これを見てスノーボードやりたいとか」と大舞台が与える影響力について言及。
さらに「スノーボードはまだまだ他の競技に比べたら小さいジャンル」とした上で「夏季五輪のスケートボードも、日本人が活躍してスケボー人口が増えている。スノーボード人口もこれからどんどん増えて『横乗り業界』がもっといいなと思ってもらえる人が増えていけば」と、この機会が競技普及につながることを期待している。
これは競技を管轄する全日本スキー連盟(SAJ)も同じだ。
日本代表の治部忠重ヘッドコーチは「(金メダルを)取ったこれから。取ったから変わるものではない」と強調。続けて「平昌五輪が終わってから、五輪の先を考えて臨もうというテーマを設けてやってきた。これから強化はもちろん、業界も何をするかで変えられると思うので、スノースポーツが盛り上がるようにできることをやっていきたい」と力を込める。
2009年世界選手権金メダリストで日本代表の青野令コーチも「世界的に見て、パイプの人口が少ないなという思いはある」と現状を指摘し「自分がスノーボードに教えてもらったことを、みんなにも経験してほしいし、今後は普及活動もしたいですね。特に子供たちが気軽にできるスノーボード体験みたいなものをやりたい」と語っていた。
新王者と共通認識の仲間は少なくない。〝次の平野歩夢〟誕生へ、スノボ界が団結して盛り上げてくれるはずだ。
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