阪神・熊谷敬宥「打倒糸原」宣戦布告打

（練習試合、阪神３－０楽天、１２日、沖縄・宜野座）阪神の大卒５年目・熊谷敬宥内野手（２６）が、朝は恒例のワンデーキャプテンでドッとチームを沸かせ、途中出場した練習試合ではガツンと有言実行の〝宣戦布告打〟でアピールした。

練習前に全員の前で、キャプテンが着用するＴシャツの背面を見せ「最後に宣誓布告をしたいと思います。打倒糸原健人です！」と声を張り上げた。この日キャンプに復帰した昨季までの二塁レギュラー糸原に挑戦状をたたき付けたが、えっ⁉　名前の「健斗」の字を間違えていたため、ナインは大笑い。Ｔシャツの表面には、プロに入って感銘を受けたという井上ヘッドコーチの「桜島のような男になりたい」という名言をしたため、首脳陣のハートもガッチリつかんだ。

午後からの楽天戦では七回の守備から左翼に入り、２打席目の九回１死一塁で左翼フェンス直撃の二塁打。「感覚的にはいい方だとは思いますけど、まだちょっとミスショットがある。１球で仕留められるためにタイミングだったりというのは精度を上げていきたい」と鼻息荒く語った。

前日１１日の日本ハムとの練習試合（名護）では二塁守備で、新庄監督にも拍手をさせるほどの美技を見せた。桜島のように虎にそびえ立つことを目指していく。

★糸原、宣戦布告に「一から頑張る」

新型コロナウイルスの陽性判定を受けていた糸原が、所定の隔離期間を終えてチームに合流。ランニングやノックで汗を流し「出遅れたので一日も早く体を作って取り返せるように頑張ります」と気持ちを新たにした。練習前の円陣では熊谷から〝宣戦布告〟を受け、「毎年競争なので、それに勝って。しっかり一年間戦えるように一から頑張ります」と気合を入れた。