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コンビニエンスストア(英: Convenience store)は、主に24時間・年中無休で営業を行い、小規模な店舗において食品や日用雑貨などの多数の品種を扱う小売店。略称・通称は「コンビニ」など。 元はアメリカで誕生した業態であったが、のちに主に日本で独自の発展を遂げ、POSシステムなどを世界へ
140キロバイト (20,894 語) – 2022年2月5日 (土) 06:29
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コンビニで長く働いてきた筆者。辞めていた時期もあるが、現在はライター業の傍ら、知り合いの店長に「人手不足」を理由に頼まれ、空いた時間だけ手伝う生活をしている。
店員は「何でもわかる」と思われがちだ。しかし、その業務は多岐にわたる。最近はあまりに増えすぎて、全てを把握できない状態。ベテランの筆者でさえそうなのだから、新人などは尚更だろう。客からすれば、「そんなの関係ない」ということは承知である。だが、ときには困ってしまうこともある。
◆店員は業務が多すぎて「全てを把握しているわけでない」
もちろん、客から聞かれた際にわかることは教えるのだが、わからないことは正直に「わかりません」と答えるようにしている。適当に答えてしまうと、間違っていた場合に「あの店員が言ったから」「責任取ってください」なんてことになりかねないのだ。
先日、こんなことがあった。30歳前後の女性がレジに来て「d払い」の入金3000円を行った。これは店員としても簡単な作業でスマホに映し出されたバーコードをスキャンして3000円をもらうだけ。1日に何回もやることだ。
その女性は入金後もレジの近くに立ってスマホをずっと眺めていた。
商品の搬入など別の仕事もあるので、筆者はレジから離れようとした。すると女性は「あの~、入金したのですが今から使えますよね? 入ってないみたいなのですが」
そう言って、スマホを見せてくる。しかし、筆者には彼女のスマホの使い方なんてわからない。レジ以上のことはできないのだ。きちんとレシートも出ていた。
「すいません、こちらではわからないので、レシートに書かれているお客様相談センターに問い合わせたほうがいいですよ」
しかし、その女性は露骨に嫌な顔をしながら吐き捨てるように言った。
「そういうこと知らないでやっているんだ~」
◆コンビニは郵便局ではないのに…
たまに封筒や手紙を持ってきて「この大きさだと切手はいくらですかね?」と聞いてくる客がいる。郵便局ではないので、正確にはわからない。
ある時、少し厚い手紙を持ってきた客に料金を聞かれたので「測るものがないのでわからないです」と言うと、「84円じゃ無理ですよね? 94円? その上ですかね?」。
ここで安易に答えるわけにはいかない。
「間違いがあるとマズイので答えられないですよ。郵便局に行ったほうがいいかもしれません」
すると大体、ムッとしながら「94円にしときます」となる。微妙な大きさ、重さなら最初から郵便局に行ってほしいものだ。
◆客は無言で“スマホを見せればいい”と思っている
近年はキャッシュレス化が進み、客は無言でスマホを見せれば「店員ならわかる」と思いがちだ。しかし、決してそんなことはない。
昨年末のクリスマスイブ、筆者は店で働いていた。コンビニにはケーキの予約が二件入っており、冷蔵庫に保管されている。
そして、そんなことも完全に忘れるくらい忙しかった。20歳ぐらいの男性が、レジでいきなりスマホの画面を見せてきた。相手は何も言わない。
何かの支払いかと思うがバーコードがない。
「すいません、バーコードを出してもらえないですかね?」
彼は画面をスクロールしたが、バーコードが見つからないようだ。ようやく声を発する。
「スマホで予約して、この店のはずなんですけどね」
そう言って、たくさんの文字が書かれた画面を見せられたが、なんのことやらサッパリだ。
「何の支払いですか?」
実はこのようなことがよくある。再びスクロールすると、ケーキの画面が出てきた。
「もしかしてケーキの予約ですか?」
「あ、はい」
◆最低限のコミュニケーションを放棄するな
最初から「ケーキを予約している〇〇です」と言えばいいだけではないか。いかに便利なキャッシュレスなどが進んだと言ってもスマホを見せる前に要件を伝えればいいじゃないか。人として最低限のコミュニケーションを放棄しているのか。
その30分後、今度は小さな二人の子供を連れた女性が来店した。そして、やはりスマホの画面をいきなり見せてくる。支払いかと思ってスキャンしようとするとバーコードがない。店員は、客が無言でスマホを見せてきた場合、反射的にスキャンしようとする習性がある。
「バーコードを出してもらえますか?」
そう伝えるが、バーコードは出てこない。一緒に画面をスクロールすると、一番下には例の画像が。
「……もしかしてケーキの予約の方ですか?」
「あ、はい」
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