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大阪のコロナ死者、第4波の1.7倍 2週間で203人、9割高齢者
新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が適用されている大阪府で、死亡するコロナ患者が増えている。措置開始から2週間の死者数は、計203人と、昨春の第4波の2週間(116人)の1・75倍に上る。オミクロン株は従来株よりも重症化しづらいとされているが、患者自体が激増し、高齢者にも感染が広がっていることが背景にある。
第4波と第6波で、まん延防止措置の適用初日から2週間のそれぞれの死者数を、府の11日公表分までの資料を基に毎日新聞が各死者の死亡日別に集計した。
第4波で措置が始まった2021年4月5日から同18日までで、死者数が10人以上だったのは5日間。1日当たりの最多は4月15日の16人だった。
第6波の1月27日~2月9日では、10人以上は10日間あり、このうち3日間は各日20人以上が死亡。最多は2月7日の26人だった。
第4波では70代以上の死者が全年代の81%(94人)で、第6波ではさらに増えて93%(188人)を占めている。
これまでの感染拡大の波をみると、死者数のピークは、感染者数のピークより若干遅れて来る傾向がある。第4波で1日当たりの感染者数がピークだったのは21年4月28日。この9日後の5月6日に1日としては最多の44人が死亡した。
府内で確認された死者総数は2月9日に東京都を超え、11日時点で3329人。府内の感染者は2月に入って以降も前週比で増えている日が多く、明確なピークアウトには至っていない。今後も死者数の推移は予断を許さない状況が続く。
吉村洋文知事は「コロナ自体は重症化しなくても、基礎疾患が悪化して死亡する患者が多い。高齢者への感染をいかに抑えるかが重要だ」と語る。【村松洋】
毎日新聞 2022/2/12 15:34(最終更新 2/12 15:34) 716文字
https://mainichi.jp/articles/20220212/k00/00m/040/144000c