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【産地偽装の影響】熊本の漁師「アサリやハマグリが売れなくて生活できない。助けて!」
「No熊本は悲しい…」 アサリの産地偽装問題で影響 熊本県産ハマグリを応援
(出典:KAB熊本朝日放送) |
産地偽装(さんちぎそう)とは、偽装表示の一種で、生産地をいつわって表示し、消費者、中間業者に対しあたかも、表示された生産地で生産された製品であるかのように見せる行為をいう。 農産物、畜産物に対し、国は市場での立ち入り調査を行うと共に、農林水産省所管の独立行政法人農林水産消費安全技術センターがDNA検査などを行っている。
8キロバイト (1,226 語) – 2022年2月11日 (金) 08:03
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輸入アサリを「熊本県産」と偽った大規模な産地偽装疑惑に絡み、県の要請を受けて8日に始まった出荷停止で、天然物の貝を採って生計を立てる
漁師たちが苦境に追い込まれている。熊本市南区川口町の川口漁協の組合員たちだ。「ハマグリにも風評被害が広がり生活ができない。
行政は偽装と風評被害の一掃を急いで」と悲痛な声を上げる。
緑川河口付近の有明海で貝を採る川口漁協は、2020年7月の熊本豪雨の影響で20年度、初めてアサリの漁獲量ゼロを経験した。
しかし21年5月ごろから漁獲量が戻り、12月までに計22トンが採れた。
川口漁協の採貝漁業者は約130人。アサリを中心に約50年、貝を採ってきた男性(73)は「2月にはアサリもハマグリもたくさん採れるようになるかも、
と期待していたところに偽装問題が出た」とため息。「年配者はもう仕方ないが、このままだと若い後継者がほかの仕事に移ってしまう」と肩を落とした。
同じく採貝歴約40年の男性(75)は「ハマグリも入札が中止された。本当に心が折れる」と表情を曇らせる。
経験上、県産のアサリは比較的黒っぽいと思っている。長年、スーパーなどでアサリを見ては「県内で採れたのとは違う」と感じていた。
「真面目に天然物を採る漁師がばかを見る産地偽装は早くなくして」と訴え、出荷停止期間中に産地偽装をあぶり出す県の狙いには賛同している。
「要請期間が明けた4月に天然物が採れても、果たして買い手がつくだろうか」と懸念するのは、貝を採って40年の男性(71)。
「国や県は、有明海で採れた正真正銘のアサリやハマグリの風評被害を払拭[ふっしょく]し、漁師が安心して働けるようにしてほしい」。
漁の再開を見据え、船と道具の手入れに向かった。
川口漁協は、厚みが13ミリ未満のアサリは海に戻し、組合員1人の1日当たり漁獲量を62・5キロ以下に抑えて漁場とアサリの保護に努めてきた。
漁場を共有する隣同士の海路口漁協(熊本市南区)と住吉漁協(宇土市住吉町)との取り決めで、3漁協は共販体制を組んでいる。
川口漁協のある漁師は「生計が成り立たない。出荷停止や風評被害に対する補償も考えてもらえないか」と漏らした。