阪神・佐藤輝明　“鉄人＆超人”継承「疲れない体作る」ファイテン社と契約

　阪神・佐藤輝明内野手（２２）が健康機器メーカー・ファイテン社と契約を結んだことが９日、分かった。デイリースポーツ評論家の金本知憲氏（５３）も阪神在籍時に愛用。金本氏の紹介で１９年に契約を結んだ糸井嘉男外野手（４０）が仲介に入り、同社との契約が実現した。鉄人、超人の体を支えてきたアイテムを活用し、シーズンをフルで戦う態勢を整える。

　鉄人から超人へと受け継がれた流れを、次世代のスターが継承する。２年目の佐藤輝が今年からファイテン社と契約を結んだことが判明。阪神では糸井や現役時代の金本氏、他競技ではフィギュアスケートの羽生結弦らをサポートしてきた企業から全面的なバックアップを受ける。

　契約のきっかけは、糸井だ。元々、ファイテン社のネックレスを使用していた佐藤輝だが、それを見た同社の担当者から糸井に話があったという。「ファイテンからお前と契約したいという話が来たぞ。輝もどうや！」と背番号７から話を受け、糸井のマネジャーからも詳細などを聞き、正式に契約することを決めた。

　糸井の契約も元々は阪神監督時代の金本氏から「（糸井を）ケガからサポートしてほしい」と同社に提案があったことから実現した背景がある。鉄人から超人、そして佐藤輝へ。同社の平田好宏社長も「鉄人、超人を継承する選手に間違いない」と期待を寄せる。

　実は、昨年も同社から器具を提供されていた。連続無安打と苦しんでいた時期に、２軍の杉本トレーナーを通じて足裏のマッサージ器「ソラーチ」が届けられた。足裏のアーチを作る足根骨にアプローチするマッサージ器具で、担当者は「足裏もパフォーマンスの一つ。ぜひ部屋で使ってもらって復調してほしいという思いで届けました」と明かした。

　今回の契約を受け、新たにサプリメントの提供も受け始めた。「振って、振って、振っても疲れない体、動いても疲れにくい体を作りたい」という意向から、主に疲労回復を早めるためのサプリメントを摂取。他にも骨、関節を強化するコラーゲン入りのサプリメントを摂（と）っている。

　昨季後半戦は左膝痛にも苦しんだ。担当者は「ケガを未然に防ぐサポートをしていきたい。将来すごい選手になる佐藤選手に、ケガなく万全な体になってほしい」とこれからの飛躍を願った。