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【中国メディア】日本で人気のあった囲碁、なぜ没落したのか
2022年2月1日、新浪体育は、かつて日本で人気があった囲碁が「没落」した理由を考察する記事を掲載した。
記事は、1400年余り前に中国から伝わった囲碁は日本で時代が下るとともに発展を遂げ、1980年には囲碁人口が1000万人に到達する人気を誇ったもののその後は下降線をたどり、現在ではわずか200万人まで愛好者人口が減少したと紹介。逆に将棋は500万人を超える愛好者人口を持ち、藤井聡太四冠という国民的なスターを生み出しており、人気低迷を危惧した日本棋院が2020年10月に囲碁を「国技」と定めることを発表して人気回復に乗り出したことを伝えた
その上で、日本の囲碁界の実力や囲碁人気が1980年代からの40年ほどで急速に「没落」した理由を考察している。まず、7大タイトルをはじめとして日本国内の囲碁大会が多く、日本人棋士は国内の戦いに専念して国際大会を片手間扱いしている点を挙げた。その典型的な例が井山裕太五冠であり、世界戦でも十分に通用する実力を持っていながら、世界チャンピオンを獲得することにそもそも関心がないとしている。
また、日本の棋士は「道」を追求するあまりに地味で内向的になりがちであり、話題を集めてファンを獲得し、多くの人に「囲碁をやってみよう」と思わせる人物がなかなかいないと説明。2005年以降15年以上も日本勢が世界タイトルを獲得できていないというのも、若い世代の間で囲碁を始めるモチベーションが上がらないことに関係しているとの見方を示した。
記事は「実は、日本の囲碁界の衰退は、囲碁の世界発展の縮図でもある」と指摘。囲碁は多くの時間と精力、知力を必要とするゲームであり、生活テンポが非常に速い現代に順応した発展を目指すことなく、ひたすらに「道」を求め続けていれば、囲碁という競技は今後ますます厳しい試練に直面することになるだろうと評している。(翻訳・編集/川尻)
Record China 2022年2月6日(日) 21時0分
https://www.recordchina.co.jp/b888930-s25-c30-d0193.html