あわせて読みたい
【これは全部デマです】沖縄・失明高校生への誹謗中傷や作り話しも拡散wwwww
沖縄市の路上で巡回中の男性警察官(29)と接触し、右眼球破裂で失明した高校生(17)に、「ツイッター」などで誹謗中傷が続いている。本紙が県警や少年側への取材を基にファクトチェックすると「暴走族の高校生」「ノーヘル」「盗難車」「無免許」はいずれも「誤り」だった。
※県警も否定
この事案が発生した翌日の1月28日にツイートされた「沖縄で暴走族の高校生がパトロール中の警官の制止を振り切ってバイクで逃亡」は1万回以上の「リツイート」「いいね」があり、拡散されている。
しかし、本紙が沖縄県警に取材したところ「高校生が暴走行為に参加した事実は把握していない」と回答があった。親族を通して高校生本人に確認すると、暴走行為に参加していたことを否定した。友人も「暴走行為があった現場付近に居合わせただけ」と証言している。
※ヘルメット
29日のツイートは本紙の記事を引用して「そんな時間(深夜)にノーヘルでバイク」との内容で、同じく1万回以上拡散されている。高校生の友人によると、友人が県警の聴取を受けた際、発生直前のコンビニの防犯カメラ映像の確認を求められ、そこにヘルメットを着用した高校生がはっきり写っていた。
県警も「現場を訪れた際、倒れていた高校生のすぐそばにヘルメットがあった」としている。
※免許を確認、バイクは家族の所有
31日のツイートは「バイク盗難・無免許運転の可能性」に触れた。本紙は親族を通じて高校生の免許証と、バイクのナンバープレート発行時に交付される標識交付証明書を確認した。免許はあり、バイクは家族の所有で間違いない。
他にも「警察官から逃走する高校生がおかしい」といった書き込みが目立つが、これは県警が公表した「職務質問しようとした警察官の制止を振り切った」という情報が前提にある。
高校生は周囲に「急に出てきた警察官に殴られ、怖くなって逃げた」と話しており、認識は異なる。
接触の詳細はいまだ判明していないが、一方の情報だけを基に事実関係を決めつけた投稿内容も多い。
大前提として、高校生がどんな態度、行動を取ろうとも、警察官が負傷させて良いという言説は絶対許されない。仮に警察官が一般人相手に暴行を加えれば、特別公務員暴行陵虐罪に問われる。
高校生へ誹謗中傷が起きている最大の要因は、いまだに事実関係が明白でないことにある。何が真実か明らかにされれば、根拠不明の情報が乱れ飛びバッシングが起きるということはない。
県警は「高校生から話が聞けていない」「DNA試料の採取ができていない」としているようだが、高校生の自宅には彼のDNA付着物がある。家族に提供してもらえばいいだけだ。
捜査主体も、県警は公平性を担保するため検察に委ねた方がいいだろう。被害者に告訴状を検察へ出してもらい、県警は独自に内部調査すればいい。
捜査状況を聞くと、疑問点もいくつかある。まず警棒を持った状態で正面からバイクに向かう行為だが、職務質問をするために警棒を引き抜くのは危険な行為ではないか。
警察官がバイクと接触し、右腕に擦過傷を負った点は、同僚や上司に何の報告もせず通常勤務に戻ったとすれば問題はないのか。
一方、少年たちが沖縄署に集まり、投石などをした行為は別に考える必要がある。高校生が暴力で失明したからといって、警察のガラス窓を壊すのは基本的に許されない。
ただ、同情すべき、酌量すべき部分はあると思う。
警察は少年たちの抗議に耳を傾けただろうか。「うるさい小僧」と対応しなかったのであれば、決して暴力を肯定しないが、別の手段を執りにくかったのかもしれない。
高校生へのバッシングは、私たちの社会の悪い部分が出た気がする。安倍晋三政権以降、国民が権力に押しつぶされ、鬱憤を被害者へ向けるようになった。
(中略)
真実を伝えない権力側から「抵抗しても無駄だ」という感覚を刷り込まれた、一部の国民の悲しい姿だ。
◇
この記事は沖縄タイムス社とYahoo!ニュースによる共同連携企画。FIJガイドライン参照によるファクトチェック。
2/8
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffa13ebd5de4fad3e113f2e117ad8fecb63592d1
※関連
【沖縄暴動】警棒持っていた事実「判然とせず」公表遅れ 高校生眼球破裂失明、国会で警察庁が説明★9
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1644204988/
※前
★1 2022/02/08 19:32