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恵方巻、恵方巻き(えほうまき)とは、節分に恵方を向いて無言で食べると良いとされる巻き寿司のこと。 商都大阪発祥の風習と言われているが、その起源の定説は未だ存在せず不明な点が多い。 現在は「節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじり(丸かぶり)し、言葉を発せずに最後まで食べきると願い事
63キロバイト (9,142 語) – 2022年2月4日 (金) 03:49
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Yahoo!オリジナルニュース2/7(月) 7:05 井出留美・博士(栄養学)
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20220207-00280797
■特に大手コンビニで売れ残りが多い
■完売店舗率は2021年に比べて軒並み減少
■大手コンビニ3社、完売店舗率は減少
■2022年は時間を経過しても完売店舗率が上がらず
販売の時間帯ごとに完売店舗率を調べた。
2021年の場合、19時前は54%だったのが、19時から20時には79%、20時から21時に87%、21時から22時に100%と、完売率が上昇していった。
2022年は19時までの完売率が25%。19時から20時で38%、20時から21時で54%と、21時になっても完売率は上がらなかった。
22時前にぎっしり詰め始めるコンビニも
2021年に続いて2022年も調査・分析してくれた大学生インターンの長谷拓海さんは、次のように語った。
完売店舗率が2021年よりも大幅にダウンし、売れ残り数が増加した。
21時を過ぎても100個以上余っている店舗が見られる。
23時を過ぎると完売店舗が目立つ一方、店舗によっては50本前後余っているところもある。
筆者は17時台から22:30にかけて、合計30店舗を廻った。中には22時前になってバックヤードからたくさんの恵方巻を出して詰めているコンビニがあった。この店舗は、同じ企業の他店舗と比較して、毎年、大量に詰めている。
<経済面>
2022年の恵方巻売れ残りの経済損失は約10億円相当
今回の調査店舗は85店舗だった。日本のコンビニ店舗数は55,950店(10)、スーパーマーケット店舗数は22,762店(11)、合計78,712店。仮に全国で調査対象店舗と同様の売れ残りが発生したと仮定すると、その本数は139万6,443本になる。
売れ残っていたもののうち、価格を記録できた431本の価格帯は298円から1,500円。合計金額は317,655円で、平均価格は737円。これを139万6,443本に掛け算すると、10億2,917万円になる。
2019年の筆者ら調査では、全国で恵方巻売れ残りによる損失額は16億円と試算した(4)。同じく2019年、経済効果に詳しい関西大学の宮本勝浩名誉教授は10億円と試算している(12)。だが、これは廃棄率4%と見積もっており、大手スーパーが答えた「廃棄率20?30%」の5分の1以下なので、実際は10億円を超えていたと推察される。
2022年の恵方巻の売れ残りによる経済損失は、少なくとも10億円、もしくはそれを上回る金額ではないだろうか。海苔や魚介類、卵、コメなどの生産者の尽力や、それを運んだ人、製造者や小売業者の労力を考えれば、失われたのは食品の売価相当額に留まらないはずだ。
<環境面>
737tの二酸化炭素排出、25mプール309個分の水が失われる
環境省の食品ロスダイアリー(13)を使って、二酸化炭素の排出量と、恵方巻を作るのに使われた水の量を換算した。
<行政>
食品ロス削減推進法に具体的なインセンティブやペナルティを
フランスや中国では、食品ロスを排出した責任者に対し、法律でペナルティを科している。イタリアでは、食品ロスを減らした組織にインセンティブを与えている。
東京2020大会でもボランティア向け弁当が30万食も処分された(TBS「報道特集」は、13万食分は1億1,600万円分に相当すると試算したので、30万食は2億6,769万円相当)。今のままだと、捨てても経営コストで吸収できればOK、ということになってしまっており、減らすインセンティブがほとんどない。具体的なインセンティブやペナルティを与える、あるいは排出者や排出量を公開するなどの措置をとるべきではないだろうか。
(全体文、引用先はリンク先で)