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ステルスオミクロンの正体 感染大国デンマークでは“規制解除”なぜ?【報道1930】 – TBS News ステルスオミクロンの正体 感染大国デンマークでは“規制解除”なぜ?【報道1930】 TBS News (出典:TBS News) |
オミクロン株のピークアウトが待たれる中、にわかに懸念される“ステルスオミクロン”。これまでのオミクロンよりさらに感染力が強いともいわれている。
このステルスオミクロンによって感染爆発が起きている国がある。北欧、デンマークだ。番組ではデンマーク在住のジャーナリストを取材。その正体に迫った。
デンマークの1日あたりの感染者は今年に入り4万5000人を超える。これは日本の人口に換算すると99万人に匹敵するものすごい数字だ。
そのほとんどが日本で“ステルスオミクロン”と呼ぶオミクロン株の亜種『BA2』だ。
実情を話してくれたのは、元読売新聞記者でデンマーク・コペンハーゲン在住のジャーナリスト、井上陽子さん。
ジャーナリスト 井上陽子氏
「デンマークでは1月の2週目からBA2が支配的になって、3週目くらいでBA2が65%を占めていて相当な数になった。
わかっているのはBA1(日本で拡大している従来のオミクロン)よりも感染力が強いということです。
デンマークではゲノム解析をしっかりやっているんですが、国立血清研究所によると1.5倍(の感染力)という試算もあります」
井上さん本人も去年末に感染している。友人と食事をする前検査したところ陽性が判明。症状はなかったという。
現在ではデンマークの感染者の99%というBA2。感染の強さは疑う余地はなさそうだが、一方で死者、ICU患者の数は、これまでに比べ半減している。
これはBA2の毒性の弱さを示しているが、それ以上に、3回目のワクチン接種が関係していると考えられる。
ジャーナリスト 井上陽子氏
「感染力は強いんですが、重症化はしないと、政府としても科学的なデータを見た上で判断している。
実は2月1日からマスクの着用、コロナパスの提示といった規制が全部撤廃になってるんです。
感染レベルが高いにもかかわらず規制を撤廃するという政府の決断の背景には、3回目のワクチン接種をどんどん進めている(ことがある)。
65歳以上ですと94%が既に(3回目の)接種を完了している。人口全体では3回接種済みは6割ですが、結果としてオミクロンでは重症化しない免疫を社会全般として既に獲得したという判断です」
事実、3回目のワクチンの接種率でデンマークは、イギリス、イスラエルに並ぶトップクラスだ。因みに日本はOECD加盟国中最下位だ。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6001457.html