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ネコも人も「ニャー」と鳴いたり鳴かれて成長する!
ネコの鳴き声といえば一般的に「ニャー」や「ミャー」だが、大人のネコ同士でこのような鳴き声を出すことはないという。
本来、ネコが「ニャー」と鳴くのは子ネコの時だけで、大人のネコは「ニャー」とは鳴かない。
しかし、私たちの身近にいる大人のイエネコが「ニャー」と鳴く姿をよく目にする。実はこれは人間が近くにいる時だけである。
世界で広く飼育されているイエネコの祖先はリビアヤマネコと呼ばれる種とされている。
このリビアヤマネコは大人になると単独行動をするため、繁殖の時や敵に出会った時以外に鳴き声を出す必要がなかった。
ちなみに、ネコが威嚇する時の鳴き声は「シャーッ」や「ウー」などがある。
ただし、子ネコはお腹がすいた時やかまってほしい時などに母ネコに対して「ニャー」と鳴いてアピールをする。
そして、その後に自立するとネコが「ニャー」と鳴く必要がなくなる。大人のネコが「ニャー」と鳴くのは人に対してである。
リビアヤマネコと人間が共存するようになったのは約1万年前からで、畑や倉庫の穀物を食い荒らすネズミを駆除するために野生のネコを身近に置いたのが始まりである。
エサを与えてくれる人に対して、お腹がすいた時やかまってほしい時に、子ネコの時の鳴き方である「ニャー」を使うようになったと考えられている。
このように、大人のネコが「ニャー」と鳴くのは、ネコ同士ではなく、近くにいる人に対して食べ物が欲しいや甘えたいなどのアピールをするためである。
また、ここで忘れてはならないのは、人間同士でも、その場所や、時間帯によっては、福沢諭吉を見ると「ニャー」と鳴く人種がいるという事は言うまでもない。