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阪神・伊藤将は15勝できる 阪神OBが指摘する根拠「下半身安定で上体ぶれず」
「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)
阪神・伊藤将司投手(25)が充実のキャンプ第1クールを終えた。この日はブルペン入りし、計104球の投げ込み。昨季10勝の2年目左腕について、阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(63)は「15勝くらい期待できるのではないか」と大絶賛した。
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伊藤将が非常にいいブルペンを続けている。ルーキーイヤーの昨年は140回1/3と相当な数を投げており、肩肘への負担が気になるところだが、全く感じさせない。ボールの走りもよく、今年は15勝くらい期待できるのではないか。
彼の良さは下半身の安定感。土台(下半身)がしっかりしているので上体がぶれず、リリースポイントが安定している。2度目のキャンプで要領が分かっているからか、自分のペースで投げ込みができており、この日もかなりの球数を投げた。よく2年目のジンクスと言われるが、いくら相手が研究してきても打てないものは打てない。伊藤将自身も去年の経験があるから十分活躍できるだろう。
変化球の種類も多く、打者有利のカウントからでも勝負できる。打者の立場からすれば狙い球を絞り切れない。面白いのは右打者に対して内角へのスライダーやストレートなど内を使えること。だから外角への抜いたチェンジアップが有効になる。右打者に強いというのは大きな強みだ。