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【プーチン大統領】ロシアと中国が国際政治の「安定化役」に-訪中控え
→「現下の国際問題」巡る意見交換も重要-ウクライナ情勢示唆か
→習主席と4日に会談、北京冬季五輪開会式に出席予定
4日開幕する北京冬季五輪の開会式に出席するため訪中するロシアのプーチン大統領は、ロシアと中国が国際政治で「重要な安定化役」を果たすと表明した。中国の国営新華社通信が3日、大統領の寄稿を配信した。4日に習近平国家主席との首脳会談に臨む。
プーチン大統領は今回の訪中について、「現下の国際問題」を巡る意見交換も重要な部分だと指摘。ウクライナ情勢を巡る緊張を指しているとみられる。
大統領は「ロシアと中国の外交政策の調和は、世界および地域の問題解決に向けた密接かつ一致した立場が基礎になる」とした上で、「現在の困難な国際情勢下で両国は重要な安定化の役割を果たし、国際関係システムの民主化を推進してより公平で包摂的なものとする」と意欲を示した。中ロ首脳が対面で会談すれば約2年ぶり。
新疆ウイグル自治区の人権問題を巡り、欧米民主主義諸国の首脳がほぼ参加を見送る中で開会式に出席するプーチン大統領は、「残念ながら最近は一部の国家が自国の利益のためにスポーツを政治問題化する試みが強まっている」とし、「これは根本的に誤っており、五輪憲章の精神や原則に反している」と訴えた。
Bloomberg News 2022年2月3日 13:49 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-03/R6PI8AT0G1KW01