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なぜ、日本にはスギの木が多いの?
花粉症対策1960年代の高度経済成長期には建設ラッシュが起き、木材の需要がさらに増えました。
大量の木材の需要を担っていた杉を大量に植えられたのが、杉の木が増えたのが原因です。
こうして放置された杉林が増え、日本において杉の木が多くなった理由です。
まずスギは、日本では屋久島から青森までたいていの山に生えている(植えている)。
だから身近に感じるが、実はヒノキ科スギ亜科スギ属に属する日本だけの固有種。
その点からは、残念だか、スギ花粉症は日本だけの現象。
また最近はヒノキ花粉症も増えているが、ヒノキもヒノキ科ヒノキ属に属して、分布するのは日本と台湾だけ。
♦因みに、スギ花粉症が発見されたのは1964年。
スギの学術名はクリプトメリアヤポニカである。
ヤポニカは日本を意味するラテン語である。スギは日本固有の植物なのだ。分布域は、青森から屋久島まで
日本列島に広く分布する。そのため、北海道と沖縄にはスギ林が少なく花粉症のひどい症状が出ることはない。
スギは古来より、建築資材として重用された。スギの植林は江戸時代から行われていた。
戦後になると、焼け野原となった都市を再建するために多くの木材が必要となった。そこで国策として拡大造林計画が推進され、各地にスギが植えられた。
現在、日本の森林のうち40%ほどが人工林であるが、そのうち43%がスギ林となっている。それほど需要のある木材であったのだ。
だが、大量にスギが植えられているのに花粉症が存在しなかったのはなぜか。
実は、スギ花粉というのは、樹齢30年ごろから飛散を始める。
戦後に植えられたスギが切り取られる時期は、日本は高度経済成長期となっていた。
建築技法の変化や、安い海外産の木材の流入により、国産スギの価格が下落。そのため、需要がないとして放置されるスギ林が増え、樹齢30年を超えたスギが花粉を飛散させるようになったのだ。
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スギ花粉が初めて確認されたのは1964(昭和39)年。
東京オリンピックの年である。場所は栃木県日光市であった。
それまでは花粉症のような症状があっても原因は特定されていなかった。
人類の長い歴史から見れば、スギ花粉症はつい最近発見されたばかりの現代的な病気なのだ。
スギ花粉は樹齢50年ごろまで飛び続けると言われている。専門家の分析によれば、西暦2030~50年頃までは、スギ花粉の大量飛散は続くと見られる。
東京都などは、無花粉のスギ・ヒノキの植え替えを進めているものの、新たに木を植えたとしても買い手がつかないため、事業が進んでいないのが実情だ。
少なくともあと15年は辛抱する必要があるのは、なんとも辛い。
花粉症の原因となる❴アレルゲン❵は、春はスギのほかヒノキ、シラカンバ、春から秋にかけてはホソムギ、ナガハグサなどイネ科の植物、秋にはブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど数多く存在する。場合によっては1年中花粉症状態という人もいる。
これらの植物は海外にも存在する。ただし、スギがない場所へ行けば、少しは花粉症がやわらぐのは事実。
お隣の韓国や台湾にもスギ花粉症は存在しない。
症状が辛いひとは数日間でもショートトリップの“花粉避難”を試してみてはいかがだろう☺️