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「どこもイトウを獲得しないなんて驚きだ」伊東純也のプレミア移籍に英国人記者が見解!「能力は十分にあるのに…」
日本代表の伊東純也が中国戦で3試合連続ゴールを決めても、驚きはしなかった。
今シーズン、彼が所属するヘンクがヨーロッパリーグでウェストハムと対戦した時にそのプレーを見たのだが、非常に印象的だったからだ。
伊東は強豪リーグへのステップアップの足がかりとなるベルギーでプレーしている。
近年、プレミアリーグで上位に食い込んでいるウェストハムとの一戦で際立ったパフォーマンスを発揮し、多くの賛辞を受けた。
とりわけそのスピードは圧巻で、プレミアでプレーするに値するフィジカル能力があることも示した。
「彼はオーディションに合格した」と感じた。プレミアのどこかのチームが、この1月の移籍市場で獲得に動いてとしてもおかしくないと。
ウェストハム戦は、その存在を知らしめる格好の機会となった。
3月に29歳になるので、プレミアのクラブが獲得に動くには年齢が高すぎる? そんなことない。彼のプレースタイルとスピードは30歳近いという印象を全く与えない。
しかも、現在の移籍市場において、それほど年齢は関係ないと私は思う。
現代サッカーは変化が激しいため、1、2シーズンしか在籍しない選手も少なくない。
とりわけ中堅以下のクラブが望んでいるのは即戦力で、数年後を考えた補強はしないからだ。
だが、1月31日にクローズするこの冬の移籍市場で、伊東がイングランドに渡ることはなさそうだ。これははっきり言って驚きだ。
先程年齢は関係ないと言ったが、プレミアのトップクラブは、特定の年齢以上の選手を獲得しないという方針があるところも少なくないため、難しいだろう。
また、金満クラブに生まれ変わったニューカッスルは、もっと知名度の高いプレーヤーを漁っている。
個人的にサウサンプトンやブライトンは、彼の特徴がフィットするのではないかと思っていたし、ノーリッジ、ワトフォード、エバートン、リーズあたりが補強に動いてもおかしくないと考えていた。
ただ、冬の移籍市場は難しく、どのクラブもウィークポイントを改善する以外は積極的に動かないため、チャンスがなかったのだろう。
もし彼が移籍するなら、今度は夏になるということになる。
ただ、その時に現在のようなハイレベルのパフォーマンスを維持できているかは誰にも分からない。
プレミアリーグでプレーする能力は十分にあると思うが、あとはタイミングだ。
そのスピーディーなプレースタイルは、イングランドのファンも興奮させるはず。
半年後、それが実現することを楽しみにしている。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb6eb87817df7e240a53636715e523933322325b