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全豪オープン 大逆転負けを喫したメドベージェフ「僕に勝ってほしい人はいない」
スポーツ報知
テニス全豪 メドベージェフ大逆転負け「僕に勝ってほしい人はいない」
◆テニス 全豪オープン最終日(31日・メルボルン) ▽男子シングルス決勝 ラファエル・ナダル3(2―6、6―7、6―4、6―4、7―5)2ダニル・メドベージェフ
男子シングルス決勝が行われ、第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)が13年ぶり2度目の制覇を果たした。第2シードのダニル・メドベージェフ(ロシア)との5時間24分の死闘の末、セットカウント0―2から逆転で下した。4大大会の通算優勝回数は21となり、並んでいたロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を上回り男子単独トップに立った。
メドベージェフは昨年の全米オープンに続く4大大会連勝を逃した。セットカウント2―0からの逆転負け以上に、観客がナダルびいきだったことがショックだったのか、記者会見の冒頭で突如「テニスで大きなことを夢見ていた少年の話」を語り出した。大会に出はじめ、ジュニアの4大大会に挑戦し、ツアー下部大会を回り、ランキングが上がっていき、トップ10に入って…自身の足跡を振り返り「なぜだか言うつもりはないけれど、これからは自分のため、家族のため、自分を信じてくれる人のため、そして支えてくれるロシアの人のためにプレーしていこうと思う」と話した。
奇妙に思える独白の真意を問う質問は、真正面から答えることは避けたが25歳で世界ランキング2位の本音は漏れた。
「(自分たちの世代が)トップ20、30くらいになって、フェデラーやジョコビッチ、ナダルと、タフな試合はするけどまだ勝てなかった時は、周りに若い世代たちよ頑張れ、とか言われて、それを励みにしてきた。でも噓だった。大きな試合でコートに入ったら、僕に勝ってほしい人なんて誰もいない」
入国問題で国外退去処分になったジョコビッチは不在で、フェデラーも戦線離脱中。新たな王者誕生、本格的な世代交代の期待もあったが、結果は35歳のナダルが4大大会男子史上最多21勝目で大きく盛り上がった。歴史的快挙への期待から、観客は第1サーブと第2サーブの間にも騒いだ。静まらせるよう主審に再三抗議したのは逆効果となり、ブーイングは増えていった。
ナダルに対しては「すごすぎる。6か月も試合から離れていたし、あまり練習できていなかったと聞いて信じられなかった」と敬意を示し「自分もベストは尽くしたので、プレーや負けたことにガッカリしているわけではない」と話した。それだけに、置かれた立場のつらさがにじみ出ていた。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/682a01f0370abb3542976f5856f2858f440c2408