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90分を通してみれば、決して褒められたチームパフォーマンスではなかったが、きっちり3ポイントを上積みした森保ジャパン。ショックを隠せないのは、これでワールドカップ行きの可能性がほぼ消滅した中国代表だ。リ・シャオペン新政権の初戦として大きな期待を背負って臨んだが、終わってみれば0-2というスコア以上の差を見せつけられた。グループBで2位以内に食い込む可能性はゼロとなり、プレーオフに回る3位の座も現実的には厳しい。残り3試合で3位オーストラリアとの勝点差は9だが、得失点差は15も開いてしまっている。
中国メディアで絶大な支持を得る大物コメンテイター、ファン・ジャンシャン氏も嘆き節だ。公式ウェイボーを更新し、独特の言い回しで次のように中国サッカーの行く末を憂いた。
「まるで日清戦争の北洋艦隊のように、今日、東京(正しくは埼玉)で選手やコーチたちは敗北を喫しただけではない。中国代表チームは日本に、言うなれば完膚なきまでに叩きのめされたのだ。少しでも目の肥えた者ならば理解できただろう。今後20~30年間、あるいはもっと長く、中国は日本に負け続けるだろう。その1ページ目を刻んだのである。それを思い知らされたからこそ、悲嘆に暮れているのだ」
なんとも大袈裟な表現だが、攻撃の糸口をまったく掴めず、枠内シュートがゼロに終わったとあっては致し方ないか。
とはいえ、中国サッカー協会がリ・シャオペン監督に厳命しているのは、地元開催となる2023年アジアカップでの躍進だ。これからの1年半で強化を進め、どれだけ進化を遂げられるか。ここからの巻き返しが注目される。