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阪神 40歳糸井嘉男、オリックス・吉田正から太鼓判「『伸びしろえぐいっすね』って言われた」
阪神の糸井嘉男外野手(40)が28日、“笑撃”の太鼓判を押されたことを明かした。甲子園で自主トレを公開し、今月下旬に行ったオリックス・吉田正との合同トレを回顧。「正尚(吉田正)にすんごい教えられた。『伸びしろえぐいっすね』って言われた。『全然(胸骨とかを)使えてませんやん』って」。能力を発揮しきれていないことを2年連続首位打者に突っ込まれ、逆に19年目の進化に自信をのぞかせた。
土台はできた。かわいがってきたスラッガーから「新たな取り組み」と股関節や胸骨の可動域を広げるトレーニングを学習。打撃指導まで仰ぎ、「体の使い方は変わった。1日だけえぐかった」と飛距離アップを感じたフリー打撃もあったという。昨年12月の契約更改で「軟体動物を目指します」と宣言した通り、ヨガやピラティスにも挑戦。「ふにゃふにゃやで」と不敵に笑った。
右膝の治療に暮れた昨オフと違い、体の仕上がり具合は「99%」だ。2月5日に予定される紅白戦にも「出るつもり。サバイバル」と言い切り、昨季13年連続で止まった開幕スタメン復帰を狙う。さらに、ひそかに練習してきた一塁守備に春季キャンプでもチャレンジする。「(サインとか)覚えなあかんこと多いな」。プロで一塁は守ったことがなく、首脳陣に意向も伝えていないが、目は本気だ。
取材対応の終盤には白いいトレーニングウエアを指さし、「伸びしろしかないんやで、俺。だからきょう俺、白(服)やで。伸びしろの白や!」と糸井節全開。後輩の教えを素直に聞けるほど心は若い。チーム最年長40歳のベテラン超人は今だ成長期だ。(小松 真也)